立憲民主党が、今日、大阪の京阪京橋駅前で街頭演説会を開催した。
尾辻かな子さんの司会で始まり、大学教授やお母さん代表や連合大阪の会長らの応援スピーチの後、辻元清美さんが、
「後ろは振り向きません、前だけ向いて進んでいきます。
アベノミクスって言われてるけど、生活いっこもよくなってへんやんか。」
「1本のろうそくのように、枝野さんが火をともしてくれた。
この火を大きなたいまつにし、立憲民進党の日本の政治を変える歩みに加わってほしい。
日本の政治を、みんなが繋がり、変えていく。
みなさんの力で、是非、わたしたちにその仕事をさせてください!」と訴えた。
続いて、枝野代表は、
「<政治と国民生活の危機、立憲主義>
本当にたくさんの皆さんにお集まりをいただいたり、立ち止まっていただき、ありがとうございます。立憲民主党代表の枝野幸男です。
政治と国民生活の危機。政治が私物化され、情報が隠され、指摘されても開き直る。
権力が守らなければならない憲法というルールが無視されて、立憲主義がないがしろにされる。
そして、アベノミクスという名の下に株価は戻ったけれども、国民生活はじりじりじりじりと苦しさを増し、格差が拡大をし、貧困が増大をする。
これ以上こんな政治を続けさせていいのか。もう一つの道を私たちは示したい。
<民主主義>
政治は、権力を持った人が、国民の皆さんにこういくんだと押し付けるものではありません。民主主義を、単純な多数決で、国会で数を持っているから国会で何をやってもいいんだと勘違いをしている人たち。だからいかに国会議員の数合わせをするか。そんな政治にNOを突き付けましょう。
民主主義とは、国民の皆さん一人ひとりが主役の政治です。みんなで話し合ってみんなで決める、それが民主主義です。誰か一人が決めるんじゃない。密室の中で決めるんじゃない。本当は1億3000万、みんなで集まって決めたいけれど、それができないから、選挙で、あるいは国会という、議会という制度で、みんなの代わりに話し合うんです。でもその国会の中の話すら、ろくにしようとしないんです。
国民の皆さんに様々な情報を提供すらしないで、お友達同士でものを決めて、しかもそれで権力が私物化され、税金が食い物にされているかもしれない。こんな政治は民主主義ではありません。
<草の根からの政治>
トップダウンの政治は、一見かっこいい。様々な、時代の変化が著しい時代には、スピード感を持ってばーっと決めること、そのことが求められることもある。でも、一方で価値観が多様化しているんです。いろんな考え方の、いろんな暮らしの人たちがいるんです。そうした声に寄り添わず、そうした声を聴かず、上からばーっと決めていたら、国民生活とずれていくのは当たり前じゃないですか。
全ての人に納得してもらうことは難しいかもしれない。でも、できるだけ幅広く国民の皆さんと寄り添い、一緒に前に進みながらものを決めていく、本当の民主主義。草の根の、下からの民主主義を私たちは作りたい。そのために立憲民主党を作りあげました。」
「<社会政策と景気対策>
格差が拡大をしているのは、強い者をより強くすれば。それも上からなんです。強い者をより強くすれば、豊かな者がより豊かになれば、そのうちあなたのところにも滴り落ちますよ。5年経っても、皆さんのところに行き渡りましたか。株が上がって5年、株を持ってない人たちの暮らしは良くなりましたか。時代遅れなんです。あれは20世紀高度成長の時代の経済、社会の考え方なんです。
今、日本の暮らしを立て直す。経済を元気にする。それは上からじゃなくて、やはり草の根から、下から。
年収300万の人がリストラにあって、100万に減れば、200万円消費は減るんです。だから消費が伸びなくて、不況が続いているんです。年収100万の人が正社員になれば、300万になった、増えた200万はほとんど100%消費されませんか。貯金や投資する余裕ありますか。ありませんよね。
貧困対策、格差是正。これは社会政策であると同時に、今一番求められる実は景気対策なんです。そのことが分かっていない。上からしか見ていない。暮らしを見ていないから、いつになっても景気は良くならない。
私たちは草の根から、社会を下から支えて押し上げる。お互い様に支え合う。そんな社会を作ることでこそ、社会の活力が出てくる。経済だってまわっていく。こういう新しい道を皆さんに示していきたい。そう思っています。
<平和と安保法制>
戦後70年、焼け野原から、戦後復興、高度成長。私は今53ですが、先輩世代の皆さんのおかげで、本当に恵まれた中で育って、そして今を迎えています。私たちは、この先輩世代の皆さんが、焼け野原から今を作ってくれた。受け継いでくれたものを失わずに次の世代に引き継いでいく。その責任があります。一億総中流と言われた安心できる社会を、しっかりを引き継いでいかなければならない。
そして、70年以上にわたって戦争をしなかった。自衛隊は、海外で戦争に参加することを一度もしなかった。専守防衛、平和主義。多くの先人が命を落とした、犠牲にした。その犠牲の上に築かれて、そしてその平和の上に私たちの今の豊かさがある。
70年間守ってきた、歴代自民党政権自らが作ってきた、集団的自衛権は行使をしないという解釈を、勝手に、何の論理的整合性もなく、何の必要性についての説明もなく、勝手に変えて海外で戦争ができるようにした。こんな安保法制を作っておいて、憲法の議論ができるわけないじゃないか。まずちゃんと、今あるルールを守ってから言え。私は、私たちはそう思っています。
<まとめ>
戦後の平和と、立憲主義と、民主主義と、そして国民生活を守るために、これまで残念ながら、上からの民主主義、上からの経済政策に対して、私たちは新しい道を皆さんに示します。新しい道の第一歩を示します。
右から左とかじゃない。前へ、皆さんと進んでいきたい。そう思っています。
大阪の新しい力、除く辻元清美。今日は集まってくれています。私たちには、皆さんの力だけが頼りです。まだまだ立ち上がったばかりで、皆さんに幅広く私たちの思いをお伝えする間もなく、投票日を迎えることになりそうな選挙です。
でも、既に多くの皆さんが、今日もこうして集まっていただき、集まっていただくに当たっては、SNSなどを通じて幅広い皆さんが私たちに関心を持っていただいた。私たちはその声に応えるよう頑張っていきます。でも私たちの力だけでは、この戦いで新しい政治の道の第一歩を踏み出すことはできません。是非皆さんの力で、私たちの第一歩を、できるだけ大きな一歩にさせていただきたい。その力を貸していただきたいんです。皆さんどうでしょうか。
上からの権力的な、そんな政治に不安や不満を持っていた方はたくさんいる。私たちは信じています。今までの、強い者ばかりに顔を向ける、こうした経済政策、社会政策に不信を持っている人たち。たくさんいると信じています。私たちはそうした皆さんに、力強くお伝えしていきます。是非皆さんの力で、このまさに大阪から、日本の21世紀を、まさに新しい時代の政治のモデルを、民主主義のモデルを、そして社会のビジョンのモデルをその第一歩を示させてください。どうぞ皆さんの力をお貸しください。よろしくお願い致します。ありがとうございます。」
と訴えた!(最初は自分のメモから枝野代表の言葉を書き綴っていましたが、
芦倍信三さんが、本日の枝野さんの演説全文をアップされていたので、流用させて戴きました。)
うちら労働組合は急すぎて、ちっとも動員が出来なかった…、って思っていたのだが、たいへんな人数が、この街頭演説を聴くために集まってくれた。
辻元清美さんと枝野代表が到着する前に、雨が降り出して、「あ~、せっかくこんなにたくさん集まってくれたのに、みんな帰ってまうんちゃうか…」って不安に思ったんやけど、なんのことはない、立ち去る人はほんの僅か、それどころかますます人が集まってくる。
驚いたが、しかし「日本はまだまだ捨てたものじゃない!」という手応えを感じた。
「みんなのための政治を取り戻す」「市民とつくる政治にYes」「暮らしを守る政治にYes」「共に考え 共につくろう 支え合う社会」「リベラルの力を信じる」
尾辻かな子さんが言った。
「『大阪は自民党と維新の会から選べ』と希望の党は言っている。
カレーライスとライスカレーのどっちが良いか選べって言ってるのと一緒やん。
食べたら、味、一緒やん!
やから、私ら、立憲民主党はがんばる!」
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