労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2024年12月に読んだ本

2025-01-19 | 📖いい本読んでます?
12月の読書メーター 読んだ本の数:7 読んだページ数:3074 1日に読んだページ:99

新装版 箱根の坂(中) (講談社文庫 し 1-31)新装版 箱根の坂(中) (講談社文庫 し 1-31)
読了日:12月07日 著者:司馬 遼太郎
 守護・今川義忠の死による混乱を鎮めるため、早雲は駿河に下り、嫡子・竜王丸を後見することとなる。室町幕府の力はなきに等しく、国人・地侍たちが力を持ち始めていた。この時代の大きな変化を鋭く先取りした早雲は、天性の知略で彼らの信望を得、政敵を退けていき、有名な北条の治世の土台を築いていく。 ☆☆★ 1192年に鎌倉幕府で武家社会になったのに、室町時代には武家によるのに貴族社会のムードに戻ってしまって、応仁の乱という意味不明な戦乱があって…。そやのに政治的にフワフワしていたあの時代。しかし、この作品で、なんとなくお腹に落ちそうな気がしてきた❗

二十四の瞳 (新潮文庫)二十四の瞳 (新潮文庫)
読了日:12月07日 著者:壺井 栄
 海辺の寒村に、女子師範学校出の大石先生が赴任してきた。担当する分教場の小学一年生は十二人。新米先生は、様々な家庭の事情を抱えた生徒たちを慈愛に満ちた眼差しで導き、時と場所を越えた師弟関係を築いていく。やがて戦争、そして敗戦。自らも苦渋の季節を経て、四十になった先生は、再び分教場の教壇に立ち、昔の教え子の子どもたちと出会う。 ☆☆☆ 映画とかドラマとかで知っていると思っていた作品ながら、原作を読んでみたら、とんでもない作品だった❗壺井栄の作品は児童文学と言われているらしいが、なんのなんの❗先日、うちの若い職員と食事をしていたときに「日教組って過激だから右翼と闘ってるのですか?」って尋ねられたことがあった。違うよ、彼ら教育勅語とかあって子どもたちを教育として戦場に送ってしまった反省のもと「教え子を再び戦場に送るな、青年よ再び銃を取るな」を骨格に置いて運動を展開してきたことが、ウヨの気持ちを逆なでいてるだけだ、うちが公共交通を守ろうが運動の軸であることと同じこと、うちの綱領にも「平和」ということは謳っているから想いはいっしょやで、ってな話をしたとこだが。改めて、うちの若い人たちに「読んでみて❗」ってことで教育図書にしてみよう。

ペッパーズ・ゴースト (朝日文庫)ペッパーズ・ゴースト (朝日文庫)
読了日:12月11日 著者:伊坂 幸太郎
 中学の国語教師・檀(だん)は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに檀は他人の明日が少し観える力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。 ☆☆☆ 教師である壇千郷の視点のパートと生徒の一人布藤鞠子が書いて壇に読ませる小説『ロシアンブル』のパートの二つの流れで構成され、その二つのパートがその後どう繋がっていくか、かなりワクワクして読み進められるこの作品。伊坂ワールド、間違いなし❗

パラドックス13 (講談社文庫 ひ 17-32)パラドックス13 (講談社文庫 ひ 17-32)
読了日:12月11日 著者:東野 圭吾
 13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変われば善悪も変わる。殺人すらも善となる。極限の状態で見えてくる人間の真理とは。--この世界の謎を解く鍵は、数学的矛盾<パラドックス>にある。 ☆★★ アイデアは凄いながら、お話しがあまりにも救いようがなくて、とてもいたたまれないのが悲しい。

クリーピー (光文社文庫 ま 20-1)クリーピー (光文社文庫 ま 20-1)
読了日:12月15日 著者:前川裕
 大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 ☆☆★ 「クリーピー」とは「ぞっと身の毛がよだつような」「気味の悪い」という意味だが、まさにそのまんまの作品。しかし主人公の行動が浅慮すぎて、それが鼻白んでしまったのが残念。しかしタイトル通り「ぞっと身の毛のよだつ」はその通り。映画は観ていないがちょっと気になる。

作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
読了日:12月19日 著者:中山 七里
 新人賞の選考に関わる編集者の刺殺死体が発見された。三人の作家志望者が容疑者に浮上するも捜査は難航。警視庁捜査一課の新人刑事・高千穂明日香の前に現れた助っ人は、人気ミステリ作家兼刑事技能指導員の毒島真理。冴え渡る推理と鋭い舌鋒で犯人を追い詰めていくが……。人間の業と出版業界の闇が暴かれる、痛快・ノンストップミステリ! ☆★★ 小説家の世界はとても厳しいとは思っていたし、昨今の本離れによる出版業界の厳しさも想像にかたくないが、しかしここまでとは…😅 ってか、古本ではなく、もっとちゃんと本屋で本を買おう…💦

模倣犯1 (新潮文庫)模倣犯1 (新潮文庫)
読了日:12月26日 著者:宮部 みゆき
 墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕! ☆☆★ 全5巻の長編を読み始めた。1990年代の作品で時代の古さを感じるが、心理描写の巧みさと、構成の完成度が高く、のめり込む。とは言えやりきれなさがとんでもなくて、読み進めるには精神的な強さも必要だ。(これをメモしている時点で4までは読んだのだが)

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