労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

そもそも労働組合とは

2009-08-19 | 書記長社労士 お勉強の記録
 一昨日は大阪労働大学、第9回目(出席7回)だったのだが、昨日は朝から衆議院議員選挙の出発式、午後からは出張だったので、いつものとおりの講座の感想記事が書けなかったので、一日遅れでアップ。一昨日の講座は、まだまだお盆休みの人も多いのかいつもの半分くらいの出席者のなか、課外講座「深刻化する非正規雇用問題と労働組合の課題」、講師は連合・非正規労働センター総合局長(連合事務局)の龍井葉二さん。非正規雇用はいつから? そもそも正規/非正規とは? なぜ、いま<非正規>なのか? 労働組合はどう対応してきたか? そもそも労働組合とは? 非正規労働者の問題解決に向けて~当面の運動・政策課題 いま求められている労働組合の自己改革 というテーマで、自問自答しながらという場面もありながら「労働組合の立場」(そう依頼されたそうだ)で2時間、熱く語られた。

 ⑤の「そもそも労働組合とは?」、労働組合とは「労働条件の維持・向上を目的とした労働者の自主的・持続的(継続的)組織」だ。では、職場に労働組合あると/労働者が労働組合に入ると何が違うか?との問いが投げかけられた。「賃金が高いのか?それは違う。もともと労働組合があるところは大企業が多いので、だから大企業だから賃金が高いのであって決して労働組合があるからではない」と、そして「もともと労働組合があると気が付かないが、新しく労働組合が出来るとこのことがわかる」とのこと。自分は考えた、以前にこのブログでも紹介したが(この記事→労働組合の「ある」企業は若年者の定着率が高い)、「労働者がやめない」、これが答えだと思った。しかし龍井氏の答えは、定着率よりもっと以前の問題として「モノが言える」というものだった。その「モノが言える」というのは、一つは「経営に対して」(←団体交渉権:労組法)、このことによって「やっと法令遵守の例も」と、今までモノが言えなかったことで違法行為が放置されていたけれど、労組に入って・労組が出来て初めてモノが言えたことによって法律を守って貰えるようになったのだ。もう一つは「仲間同士で」モノが言える、後ろ向きな退廃的な「愚痴」から建設的な「要求」になっていく。このことからコミュニケーションが図られ、意欲がアップし、「やりがい・生産性」へと繋がっていき、そして結果として「職場がよくなる」。もう一方、「そもそも労働組合とは?」、それは「居場所としても労働組合」なんだと。労働とはそもそも「単なる」食い扶持ではない、自分を認めて貰う・認め合う、人間はそれを仕事・労働に求めている、すなわち「仲間同士で人格として承認する場」、それを労働組合は実現させることが出来る、アキバ事件は「居場所」の喪失が原因だったと。

 こういう風に「労働組合とは」を説明して貰って、自分の経験を通じて感じていたことを整理立てて理解することが出来た、そうだったのか。最後の2つのテーマ、非正規労働者の問題解決に向けて~当面の運動・政策課題 いま求められている労働組合の自己改革は、毎度の如く時間切れでかいつまんでの説明になってしまった、残念だ。「あんたも労組幹部なんだから自分で考えろ」「はい・・・

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