このたび、今の会社を辞め、新しいところへ移ることになりました。
今まで一緒に仕事をさせていただいた方々、ありがとうございました。
この業界を離れるわけではありませんので、また縁がありましたら、よろしくお願いします。
自分は他人に説教できるような偉い人間ではないので、特に教訓の様なものは書けないんだけど。でもこれは役に立つかも?と思うことがあるので、それだけ書いておきます。
「やりたい事は、やっておけ」
将来やりたいと思っている事があるなら、今のうちから少しでもやっておいた方が(実績を作っておいた方が)いいよ、という意味です。
例えばTwitter4Jの作者の方は、Twitter社に入るに当たり、「Twitterのライブラリーを作っていた」というのはかなりのアピールになっただろうと思います。
社内でも、新しいプロジェクトの担当者を決める場合、やる気が無い人よりやりたがっている人を割り当てると思います。でも顧客や上司の立場としては、やはりプロジェクトを失敗させるわけにもいかないので、経験者の方が割り当てやすいでしょう。
つまり、何か将来やりたいと思っている事があるなら、それを上司に日頃からアピールしておく。そして少しでもそれをやっておいた方がアサインされやすいだろう、という事です。
自分も「○ ○ をやってました」「じゃあ大丈夫だね」みたいな事が何度かありました。
(まぁ、大抵はその時たまたま空いている人がアサインされるんだけど(苦笑))
せっかくなので、前職の事も少し書いておこうかな。悪い点は思い出すのも読む方も気分が良くないだろうから、良い点だけ(笑)
- 二次SIerである
- 基本的にみんな真面目である
- 寮があるw
自分が所属していた部署は、業態としては紛れも無くSIerだが、大手の一次SIerから仕事を請ける立場だった。自分のイメージとしては、
一次SIerは要件定義・基本設計・進捗管理・総合テストを主導する。
二次SIerは、基本設計辺りから詳細設計・製造(コーディング・単体テスト)・結合テスト、総合テスト辺りの担当。
三次SIerは詳細設計・製造・結合テストが主。
自分はプログラミングをやりたかったので、二次SIerの立場というのは非常に良かった。
一次SIerではプログラミングはほとんど出来ないし、三次SIerは、割り当てられた1本ずつの範囲内でしかプログラミング(最適化)できない。
二次SIerは製造の統括を行う立場なので、フレームワークを決めたり(一次SIerに指定される事もあるが)、さらにそのフレームワークを使った業務プログラムのスケルトンやテンプレートを作ったり、つまりアーキテクチャーを決める事が出来る。また、ソースレビューを行って、全体を統一する。
自分がプロジェクトを任された時は、仕様を一通り押さえた(設計書を書いて内部レビューしてるんだから当然だが)上でソースの雛形を作り、各メンバーにはそれを真似してもらった。そして作られたソースをレビューしたので、プログラム間のデータ連携の視点からもバグを抽出することが出来た。(仕様を押さえてない人がソースレビューをした場合、詳細設計レベルのバグや仕様の誤解によるコーディングミスは見つけにくいと思う)
(こういうやり方が出来たのは、小さいプロジェクトだからだろうけど)
まぁそう書くとすごそうに見えるかもしれないが、色々沢山ミスもしているorz
例えば工数見積もりを誤って(画面の複雑度がテストに与える影響を過小に見ていた)、メンバーが夜遅くまで残業する羽目になってしまった事もあった。あれは本当に申し訳なかったし、しかしメンバー全員が協力してくれてちゃんと完成し、本当に有り難かった。
このように、(当然会社には色々な人が居るんだけど、)基本的にみんな真面目で良い人ばかりだった。
会社としてもブラック企業ではなかった。ISMSなんちゃらとかを取って、セキュリティーとかコンプライアンスの教育も毎月やってるし、メールの添付ファイルにはパスワードを付けるし、…むしろここまで真面目にやってる会社って他にあるんかな、って思うぐらい(爆)
そしてよくある話だが、SIerとして収益を上げる為に、いわゆる上流を目指すというのが会社や部署の方針であり、したがってプロジェクトマネージャーを育成するとかマネージメント力を強化するという事に重点が置かれている。
なので、プログラミング・技術を強化することはほとんど眼中に無いような気がした。(面と向かって訊ねれば、きっと「そんなことはない」という回答だと思うけど、そもそも上の人がどう考えているかを聞く機会があまり無いし。それに、セキュリティー事故を起こさない為の情報共有は毎月の様にやっているが、技術的な情報共有は…)
個人的には、二次SIerとして「アーキテクト」レベルのプログラマーの育成を考えてもいいんじゃないかと思うんだけど、会社の方針とは違うし。マネージメントも向いてないし、肩身が狭い思いをしている感じだった。
(そもそもリーダーとかが向いてないのは、学生の頃から分かっていたんだよー。高校では数学部の部長をやっていたが、兼部じゃないのが自分だけだったからであり(爆)
ちなみに数学部というのは、一部の人が思うようなものではなく、パソコンやTRPGで遊ぶ部ですw)
次の会社では、またプログラマーとして働きます。
人数は少なめながらもすごい人達ばかりで、しかもほとんどの人は自分より年下。果たしてこの中で、自分の生半可で古い知識がどこまで通用するのか、戦々恐々であります(汗)
一方、ツールというかプロダクトの開発に携わる予定であり、開発手法等で新しい知識も得られる(身に付けなければならない)ので非常に楽しみでもあります(笑)
どうぞよろしくお願いします。
P.S.
Twitterにも理解がある会社なので、日中につぶやくことが増えるかもしれません。
(どれくらい理解があるかと言うと、アイコンがデフォルトのままだと残念な目で見られそうな感じ(爆))