わかめさんから『TypeScriptリファレンス』をいただきました。ありがとうございます!
遅くなりましたがようやく一通り読み終わったので感想を書きます。
TypeScriptはJavaScriptに型を加えたような感じの言語。コンパイルするとJavaScriptを生成する。つまり、コンパイル時に型チェックが行われる。
ある程度以上の規模のアプリケーションを作るなら型チェックくらいはコンピューターにやってもらわないとプログラミングするのがつらいので、JavaScriptを使わないといけないならTypeScriptはとても便利そう。
『TypeScriptリファレンス』は、頭から順番に読んでいくとTypeScriptのことがよく分かるようになっている。
最初にインストール方法や開発環境(IDE)の構築方法についても載っていて、IDEについてはVisual Studioが基本なようだが、他にWebStorm・Eclipse・Emacsまで紹介されているw
また、随所に「JavaScriptはこういう仕様だがTypeScriptはこうなっている」「TypeScriptからこんなJavaScriptが生成される」という説明が入っていて、JavaScriptについても詳しくなれる。
TypeScript自身はJavaScriptをベースにしていてJavaScriptを生成する言語なので、JavaScriptに似ている部分もあれば異なる部分もある。JavaScriptとの相互運用性が高い反面、JavaScriptの欠点も多少引き継いでいるのだが、そういった点もちゃんと説明されているのが良い。
それにしても、『TypeScriptリファレンス』は入門書として非常に読みやすい。
Scalaの入門書としてこのような本が欲しいと思うし、自分がJavaを初めて勉強したときにもこんな本があれば良かったなぁと思った。(自分がJavaを勉強し始めた頃は、Javaアプレットが主流で、Javaそのものの入門書は少なかったorz)
ちなみに、TypeScriptがJavaScriptをベースにして拡張した言語だという点は、ScalaとJavaの関係に似ている。いっそTypeScriptの名前がScalaScriptだったら(混乱を招いて)面白かったかもしれない(爆)
最後に、ひとつだけ本書に対して苦言を呈するならば、vvakameアイコンがどこにも描かれていないのは何故なのでしょうか(真顔)
カバーの裏までチェックしたのに、無い…!orz