ひしだまの変更履歴

ひしだまHPの更新履歴。
主にTRPGリプレイの元ネタ集、プログラミング技術メモと自作ソフト、好きなゲームや音楽です。

ケイオスドラゴン12話(最終回)の感想

2015-09-21 12:45:25 | TRPG

アニメ『ケイオスドラゴン前回からシュカの戦いに入ったーと思っていたら、12話で最終回だと?!(もう1話やると思ってた)
麒麟船は出てきたけど、決着方法は予想外だったなぁ。
けど、もしシュカが壊滅して第1部完、だったら、レッドドラゴンを知らない人は呆然としたかもしれない^^;から、この予想外にハッピーエンドっぽい終わり方も良かった気がする。
てか、実際、最後の忌ブキとエィハは良かったなぁ、と思う。しみじみと。

ただ、若干気になる場面は気になった。

  • 婁さんの言動
    • なぜ七殺天凌の言葉を無視していきなりスアローを狙ったか。レッドドラゴンを知ってる人なら分かるけど、そうでない人向けに台詞で説明している。けど、本来、言葉にすることじゃないと思うんだよなぁ。メタ情報が表現できるTRPGと違って、アニメは難しいね。
  • 麒麟船
    • さすがに麒麟船をスアローが扱うエピソードは外せない! 操縦シーンは格好良かった。白叡さん良い人(笑)
      でも赤の竜に命中して、一度は赤の竜を消滅させる効果を発揮したね。すぐに祝ノリが赤の竜を再召喚したので、結果として無意味(しかしそのおかげで忌ブキの言葉が赤の竜に届くようになった?)、という形。
      レッドドラゴンでは、命中する前に失敗し、スアローの力は全く成果を挙げなかったのがポイントなので、結果として無意味という事象は同じであったとしても、意味合い(面白さ・衝撃度)は全然違うと思うんだよ。
  • 禍グラバの台詞
    • もし禍グラバが忌ブキから「犠牲になって」と頼まれたら、躊躇せず了承したと思う。でも禍グラバが自分から「自分の命を使え」とは言わないと思うんだよなー。
      とはいえ、あの場面ではエィハ以外の選択肢を出したいところだし、そうなると禍グラバしかいないかもしれないんだけどさ^^;
      (自らの命を使えって言うキャラがさすがに多すぎ^^; まぁ、戦いで命を落とす可能性があるんだから、どうせなら好きな人の役に立って死にたい、と思うのも分からんではないが)

(追記)赤の竜の支配権みたいなものが赤い紐みたいな感じで表現されていたけど、あれって「赤の竜とのつながれもの」みたいなイメージかな。原作のエィハの台詞!


ケイオスドラゴンのアニメ全体の感想としては、基本的にはとても良かった。
(艦これファンは艦これアニメを見て落胆したらしいが、ケイオスドラゴンはそんな事は全く無いw)

オープニング・エンディングも良かった。曲も格好いいし、背景のダイス目も良い(笑)

ただ、人物の行動を視聴者(特にレッドドラゴンを知らない人)が見て、なぜその行動をとったのか理解しにくいんじゃないか、と思った。第1話の感想のときにも書いたけど、原作を知らない人にも評価されるようなアニメを望んでいたので、その点がどうだろうか、ということだけが気になる。
うーん、昨今のアニメは視聴者に親切に分かりやすく描かれているから、密度の高いケイオスドラゴンは表現するのが難しかったかも。
(『Fate/stay night』は原作を全く知らずに見ていたけど、人物の心情も分かりやすかった気がする。あれは心情だけ表現するシーンが多かったからか?)

原作を知っている身としてやもやする点は、レッドドラゴンよりケイオスドラゴンの方がスケールが少し小さくなってるように感じられる点。

  • 赤の竜
    • アニメーションがちゃちい?(何かしゃべる時に首と腕を振る動作が入るけど、いまいち)
    • 忌ブキと対面する場では、単なる「赤」だけでもよかったかもしれない。
    • 物理的に小さく感じられる。自分の感覚としては、ゴジラを想像していたのにキングコングだったような感じ^^;
      レッドドラゴンの終盤で全天を覆いつくしているといった表現があったような気がするので、そのイメージですごく大きいと思っていたせいかもしれない。
      しかし大きさが40メートル程度だとすれば、アニメは正しい気がする。建物や町が大きすぎるのかなぁ?と思いつつも、何キロメートル四方という単位だろうし。リアリティーを追求すると仕方ないのか。
    • 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』で出てくる炎竜は迫力があった。何故だろうと考えてみるに、無意味に首や手を動かしたりしない・羽が大きい・画面いっぱいを覆いつくしている・ブレス一息の範囲が大きそうに見える(対象が村だから?)といった感じだろうか。
    • 狂った理由(祝ノリの影響で狂ったという設定)が原作よりも小さい。(もっとも、これは第1部向けの理由かもしれないが)
  • 婁vsウルリーカ戦
    • 10話の感想で書いた通り。襲うに足る分かりやすい理由があることで、狂気が感じられない。(別にケイオスドラゴンはホラーではないので、分かりやすい理由があってもいいんだけどさ^^;)
  • 麒麟船
    • 上で書いた通り。スアロー自身の失敗が無かったので、絶望することも無くなってしまった。
  • シュカ戦
    • レッドドラゴンではシュカが壊滅したけれども、各人の行動が1つでも違っていればああはならなかった、という絶妙のバランスが素晴らしかった。
  • エィハvs祝ノリ
    • 8~11話の感想の末尾に書いた通り。原作の「真シロちゃんは、ともだち」って、すごく良い台詞だったんだけどなぁw
  • 黒の竜
    • 今回のあれだけで満足しちゃうの??

物語って、谷があって山があって盛り上がると思うんだけど、ケイオスドラゴンはレッドドラゴンより谷が少し浅い感じがるするってところか。
まぁこれは、レッドドラゴンが素晴らしすぎるということにしておこうw 


なんか、ケイオスドラゴンの忌ブキは、キャラメイクをやり直したそうで。それで原作と全然異なる能力を持ってるんだね。
忌ブキ以外は能力的には大きな変化は無いと思う。
で、忌ブキに関するストーリーだけを見ると、テーマは能力の使い方と葛藤であり、分かりやすい。

  1. いきなり真シロを対価に捧げることになってしまう
  2. 可イを対価に捧げる
  3. 楽紹を対価にしようとする→邪魔が入って実現せず(ただし、還り人でも対価になるという伏線)
  4. 緋エンを対価にする→発動せず、無駄死に
  5. 還り人となった真シロを消滅させる為に発動
  6. 発動させようとするも、赤の竜が祝ノリの支配下にあって、声が届かず
  7. エィハを対価に捧げる

もしアニメで忌ブキだけを主人公にして表現し、スアローや婁の扱いを小さくしていれば、もっとシンプルで分かりやすいアニメになったのではないかと思う。
が、もしそうだったら、原作ファンからは非難轟々・暴動が起きること間違い無しだねw

個人的に悔しいのは、『Fate/stay night』や『がっこうぐらし』では原作を知っている人がドヤ顔で実況していたのに、ケイオスドラゴンでは原作を知っていても話が違いすぎてドヤ顔できなかったことだ(爆)
レッドドラゴンをそのままアニメ化してもよかったんじゃないかなw (ぜひOVAでも(笑) 婁が黄竜の楔を使うアイデアは良かったので使ってもいいよw)


最後に、登場人物評を。

  • 忌ブキ
    • 原作では流される場面が長かったけど、その旅を経て成長した…という感じだった。ケイオスドラゴンでは王になると決意するのが若干唐突に見えたかも?
    • まぁなんにせよ展開が怒涛すぎて、キツイ選択ばっかりで大変でしたなぁ^^;
  • エィハ&ヴァル
    • 最後ああなるとは…!
    • これで、つながれもののうたのリベンジの機会は無くなったし、黒りんごの出番も無いなぁ。
  • スアロー&メリル
    • 原作に一番近くて安心して見られた(笑)
    • メリルのつっこみ、想像通りで良かった。(メリルの力も隠しおおせたしw)
  • スアローの母
    • 回想シーン大勝利!
  • 婁震華&七殺天凌
    • 原作と性別が変わって大丈夫か、と思っていたけれど、別に大丈夫だったw
      原作より多少おしゃべり(妖艶)な性格になってる気がするけど、これはこれでOK。
  • 禍グラバ
    • 登場したときは良かったんだけどなぁ。お茶目なところや、楽紹さんや忌ブキの行動を先読みしたところとか。それ以降では、洞察力や金力すげー!というシーンがあまり無くて残念。
  • シャディ&ソル
    • 生き残って良かったw 終盤、出番を控えめにして目立たなかったのが効を奏したか(爆)
  • 楽紹、エヌマエルさん(ハゲ様)
    • まさか死んでしまうとは…!
  • 真シロ
    • まさか死んでしまうとは…!に始まり、まさか再登場するとは!
  • ウルリーカ
    • 良い人だったが、婁にやられるのは変えられないよなぁ。
    • スアローに惚れるのは意外だったが。
  • 阿ギト
    • 原作よりも悪い奴になってる!
  • 祝ノリ
    • 原作の祝ブキは大人しめで力は無いが正義感はあるという感じで、ある意味忌ブキとキャラかぶりしていたので、アニメでは全く変えたのだろう。
    • 祝ノリはアップダウンが激しくてまさしく病んでる感じだが可哀相でもあるという、とても良いキャラであった。
    • 物語の流れ上、死ぬのはやむなしであったが…合掌。

それで、第2部はあるのだろうか。ストーリー的には出来るかな。

婁は最後死ななかったけど、勾玉がくっついたので、わくわく天凌ランドへは繋げられそう。
(第1部で死んで、最後に突然還り人になって復活!した絵で第1部終了、という衝撃のシーンを想像していたのだがw) 

スアローが使った黒の楔で作られた国家魔術圏が消失するのはタイムラグがあるから、第2部でそれが現れるのは良さそう。

忌ブキは王になっちゃったので、喰らい姫がどう絡むのか?

エィハの行動理由はどうなるのか?
親友のジュナから新しいうたを教わることは無いだろうなぁ。
(阿ギトを狙う必要が出てくれば、黒りんごが出てくるか?ジュナとの葛藤が話に出来る?でもジュナのこと覚えてるのか?) 

てーかそもそも赤の竜は正気に戻ったわけだが、どうなる(どうする)んだろう?
(追記:赤の竜が再び狂った!→婁が勾玉を手に入れたので、そのせい?→と見せかけて実は…という展開か?)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケイオスドラゴン8~11話の感想

2015-09-13 11:46:46 | TRPG

アニメ『ケイオスドラゴン』第8話から祝ノリが登場して、原作(レッドドラゴン)からの乖離がまた激しくなった。

  1. 祝ノリ登場、真シロ再登場
  2. エヌマエルさん死去
  3. 婁vsウルリーカ戦
  4. シュカでの和平会議~赤の竜登場

祝ノリの設定が原作の祝ブキと違いすぎて、色々な結果が変わってきている。
7話での次回予告で真シロが出てきたとき、回想シーンでの登場かなぁと思ったんだけど、まさか還り人とは。エィハがそれを暴く方法が予想外w、でもエィハならこう行動してもおかしくない、という納得感はあった。

そして、まさかのエヌマエルさん(ハゲ様)死亡!
精霊をいっぱい持っていても、何度も攻撃されたら無理だわなぁ。
というか、精霊の効果を示す為にやられた感じだなぁ^^;
(最終戦のマスコットどうするんだ(爆) というか、スアローとメリルは精霊もらってないよね?) 

そんな状況になったので、原作と違って混成調査隊がばらばらになるのがシュカへ向かう前となった。
忌ブキがエィハを「君は剣じゃない」と言ったけど、原作を知ってる身からすると、「そう言っちゃうんだ!」と驚き。

婁がウルリーカを襲うこと自体はさすがに無くならなかった。
ただ、原作ではウルリーカの魂を七殺天凌に吸わせる為だけに襲っているので、他のキャラにとっては理由が分からず、まさに「婁が乱心した」としか思えないという状態だったのだが、アニメではウルリーカが赤竜の爪を護送している(最初に箱を受け取った時に「おいおい、中身を確認しろよ」と思ったんだけど、それも伏線だったのは感心)ので、それを狙ったという“他のキャラにとって納得できてしまう理由”があるのがちょっと不満。
とはいえ、婁さんは目的の為には(迂遠に見えても)弱点を突いてくる人なので、最終目標である赤の竜を倒せる物を手に入れておく、という行動も分かるんだよなー。
そうそう、ウルリーカ戦で婁が黄の楔(正式名称は忘れた)を使ったのは、「おお、なるほど!」って納得した。結局原作では禍グラバとの取引以外には使わなかったもんな。確かに黒竜騎士相手ならこういう使い方は効果的だ。(なんで原作で使わなかったんだというレベル。しかしアニメでは舞台が海の上だったから、島に影響が出ないように考慮されてるなw)
あと、ウルリーカがスアローを好いているような表現があったけど、原作でもそうだったっけ? シメオンだと思ってたんだけどなー。
(ちなみに、原作のシメオンの台詞、「どういう理由があったら私がウルリーカを失ったことが正当化されるのか」という台詞が印象に残ってるんだけど(理由があっても駄目なものは駄目だし、そもそも正当化される理由なんて思いつかない)、アニメでは出る幕が無かった^^;) 

で、ケイオスドラゴンでは白叡が出てないなーと思ってたら、ここら辺から登場。これで麒麟船もばっちり登場可能だな!w
スアローと雪蓮の邂逅もシュカより前になった。雪蓮、ヒッチハイクしてるしw(さすがに道の真ん中で寝てたりしなかったけどな!(爆))

和平会議(夜会?)では、シメオンと白叡が争うも、禍グラバが仲裁。
まさか禍グラバが「混成調査隊として」「ウルリーカの遺志を継いで」とか宣言しちゃうとはなぁ。原作では傍観者になれて良かったって(プレイヤーが)言ってたのにw
とはいえ、ニルカムイの地でドナティアと黄爛が戦うのを止めたいのって、混成調査隊の中では忌ブキと禍グラバくらいなんだよなぁ。
(ちなみに、禍グラバと雪蓮の絡みが無かったけど、さすがに本筋とは無関係すぎるから外したかw)

そして、祝ノリの能力のひとつが赤の竜召還とな!ケイオスドラゴンでは、そういう理由で各村やシュカが襲われたんですなぁ。
で、婁vsスアロー戦が発生。原作では婁vsシメオンだったけど、変わったのな。
原作ではウルリーカのあれを使う機会が無かったけど、アニメでは使っちゃった…!とはいえ、メリルが動揺してもスアローは全く動揺せずというのは、性格(設定)通りで、納得できる演出だった。
(というか、少なくともシメオンは、ウルリーカの死をスアローに教えとけよ!w 「やあ、婁さんも来てたの?」とか、清々しすぎるじゃないか!w)

エィハの「つながれもののうた」が初登場したけど、大した効果は出ずorz
アニメだけ見てると、なんだそりゃって感じだな(苦笑) 今後、決定的な場面で使えると格好いいんだけど。

浮ガクも阿ギトも落石に巻き込まれて、浮ガクは死亡。しかし阿ギトは番組最後の生存表で×が付かなかったので、まだ生きてそう。(TRPGならともかく、アニメでこういうメタ情報を使って判断できるのは面白い)

それにしても、アニメ版忌ブキの能力は最初は無敵すぎるという感じだったのに、色々と使えない場面が出てくるよなぁ。この辺りは、さすがTRPGでルールの穴(回避策)を見つけたがる人達が作っているだけのことはあるw


この調子で話が進んでいくと、シュカの戦いでアニメ(第1部?)が終了となる予想くらいは当たったかな。(誰でも当てられるレベルの予想だけど(苦笑))

さて、原作と違って今のところエィハは還り人になっていないけど、婁(黄爛の力)に助けられて寿命が数日になってしまったらしいので、今後の話に出てくる為には還り人化するしかないのではないか。
普通に死んで、(忌ブキのおかげで?、意思をもった)還り人になるか。
あるいは祝ノリの嫌がらせで還り人にされちゃったりして?

原作の黒りんごが面白かった理由のひとつは、祝ブキが性格の良いキャラ(守りたいキャラ)なのにエィハに狙われることだった(ウルリーカが婁に狙われてプレイヤーの面々が戦々恐々だったのも同様)と思うのだが、アニメの祝ノリは狂ったキャラなので、そういう感じにならないのはちょっと残念だな^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デザインとは何か

2015-09-08 23:59:59 | Weblog

2020年の東京オリンピックのロゴがどこかの劇場のロゴと似ていると言われて撤回された件について、深津貴之さんの『よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?』が面白かった。

IT業界でも「デザイン」は「設計」のことなんだけど、一般人として思うに、「デザイン」(あるいはその結果作られた「ロゴ」)は「形」を指している。
今回の東京オリンピックのロゴでも、「形」が似ているのはデザイナーの人でも認めるんじゃないかと思う。

深津貴之さんが例に出している「井」と「#」も、形が似ているからこそ例に出されているのだし。
(ちなみにこれがパクリだと言われないのは、作った人が今居ないから、というだけだと思う。たぶん韓国人なら、「井」は韓国人が作ったものなので「#」 はパクリだって言うんじゃないかなw)

ただ、デザイナーが「形だけで見ない」のが業界の常識だというなら、劇場側のデザイナーはどうしてそう思わないのかが疑問だなぁ?

(そもそもは、オリンピックの開催地毎にロゴを作る必要性があるんかいな、と思うけど) 


今回の東京オリンピックのロゴを作った人は、さすがに今回のロゴでは(世界中に見られるのは分かっているだろうから)盗作したんじゃないと思うけど、今までの作品には盗作疑惑があって、いくつかについては認めたようだ。
(ただ、こういう犯罪者達は、盗作がばれて不運だったと思うだけで、例えばコンペで盗作をすることによって 真面目に作っていた競合のデザイナーの仕事を奪ってきたことがあったとしても、相手に謝罪したりはしないだろうなぁ)
盗作をすることでその時は得をしたのかもしれないが、最終的にこういう事になった。不正を行ってはいけないという事例がまたひとつ増えたことは喜ばしい。

日本には「失敗は許さないが不正は許す」体質があるが、いいかげん変えるべき。
(盗作をしても仕事を取るとか。納期を守らせる為に残業を強いて、残業代は払わないとか。始業時刻は守らせるのに終業時刻は守らないとか。決算を良く見せかける為に取引を操作する(東芝チャレンジ)とか。清水に魚は棲まぬとか) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EmbulkEmbedで自作プラグインを扱う方法

2015-09-05 11:54:23 | PG(分散処理)

EmbulkをJavaアプリケーションから呼び出す際に、自作のアウトプットプラグインを使う方法をメモ。

自分の目論見としては、EmbulkでRDBのテーブルからデータを読み込み、Asakusaアプリケーションの入力としたい。
AsakusaFWではImporter(Format・Reader)を作れば独自の読み込み処理が出来るので、Embulkと連携できないかなーと考えた。
そこで、まず、Embulkの出力部分であるアウトプットプラグインの使い方を見てみた。それ自体は意外と簡単。(googleライブラリーのインジェクション機構の使い方は Xtextである程度知っていたおかげでもある)

で、結論から言うと、上記の方式のEmbulk-AsakusaFW連携は難しそう。

Embulkのアウトプットプラグインは、読み込んだデータを受け取るメソッドを実装する。つまり、データが読み込まれると、自分のメソッドが呼ばれる。
AsakusaFWのReaderは、(InputStream等から)データを読み込んでデータモデルに変換するメソッドを実装する。つまり、自分のメソッド内でreadメソッドを呼んでデータを取得する、という形になる。
なので、AsakusaFWのReaderからEmbulkのアウトプットプラグインのデータを読み込む(データを受け渡す)方法が面倒。
(しかもアウトプットプラグインはマルチスレッドだし)
PipedInputStream,PipedOutputSreamを使えば出来そうな気もするけど、せっかくパースされたデータをアウトプットプラグインで受け取っているのに、またバイナリーに変換して渡すのはどうなの、と思う(苦笑)
ConcurrentLinkedQueueとかを用いれば出来るかもしれないが。

結局、Embulkは素直に独立したツールとして使うのが良さそう。
つまり、AsakusaFWとEmbulkの連携は、例えばEmbulkでRDBから読み込んでHDFS上に書き出し、AsakusaFWでHDFSから読み込むという形にする。

ちなみに、RDBからのデータ読み込みだと、WindGateよりEmbulkの方が良さそう。(RDBへの書き込みは試してない)
WindGateはポータブルなデータ転送ツールなので、あまり凝ったことはしていないし(エラー時のリトライくらいはあるけど)、今後もWindGateが強化されることは無いだろう。
(WindGate-SSH(JDBCによる読み込み→MapRクラスターへのssh転送→MapR FSへの書き込み)とEmbluk(JDBCによる読み込み→NFSマウントされたMapR FSへの書き込み)という処理だと、Embulkの方が速い)
(WindGateはシングルスレッドでしか動作しないが、Embulkは(インプットプラグイン次第だが)マルチスレッドで動作するし) 


なお、今まで当ブログでは「PG(Hadoop)」というカテゴリーを作り、その中でHadoopおよびHadoop派生関連(Asakusa Frameworkとか)を扱ってきたけれど、そろそろそぐわなくなってきた気がするので「PG(分散処理)」に名称を変えた。

なにせ、EmbulkをHadoopカテゴリーに入れるのはさすがに違和感があるので(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする