ソーサルカンパニー・リプレイ『魔法の会社で大もうけ!』諸星祟
ありゃ、諸星さんて…リボリバの続編はどうなったんだぁ!?期待してたのに。
しかしこのソーサルカンパニーも面白い。くぅー!困るなぁ(笑)
まずはキャラが立っていて最初から分かり易いのがいい。
自分の興味一筋だけど嫌な感じの無いマイヤーと、実直な感じだけどやさしいヒューズ。ちょっとがめつい雰囲気を出しておいて実は義理堅そうで皆に遊ばれるシモンw
察しが悪いけど素直で真面目なラングとか、好きだなぁ(笑)
ソリアもさっき明らかになったあるキャラと同様はらぺこキャラだけど、また雰囲気が違うしねぇ。ラングとの仲良い感じがまた良い^^
(ちなみにマイヤーの口調から、なんとなくヒースのPLなんじゃないかという気が。あれよりは非常に大人しいけど)
んでもって、タイトルを見て新しいルールなのかと思っていたけど、ガープスだったのな。『ガープス魔法大全』が出るから、魔法を中心に据えた世界を作ってみたという事な気がする。
(武術に特化したガープス・マーシャルアーツのリプレイと同じ考えかな)
なので、世界観的にもルール的にも、魔法を有効に使えるように随所に工夫が見える。
・発動時間の短縮、疲労点の回復 … 戦闘中にたくさん魔法が使えないと面白くない
・敵が魔法をよけないという設定 … 回避されちゃうんじゃ効果が出なくてつまらない
・魔法の親和性の高い前衛 … 戦士に魔法をかける甲斐がある
それぞれにも反面の弱点が用意されていて良いバランスだし。
ルナルサーガでは直接攻撃の魔法は「発動まで時間がかかる」とか「命中判定がある」とかで使いづらいって言ってたから、まさにそういった弱点を解消した感じだ。
戦士にも魔法をかけてもらう必然性が用意されているし。
「カンパニー」がパーティーをまとめる役割を負っていてそれを成長させられるのも面白い。(アリアンロッドのギルドやまよキンの王国みたいな感じ)
そういえば「会社」と名が付いているので現代が舞台なのかと思ったけど、一応中世風らしい。
考えてみれば、『魔法遣いに大切なこと』(や『エルナサーガ2』…はちょっと違うか)のように本当に現代風で魔法が一般に認知されている世界のTRPGって、聞いたことが無いような…。
ナイトウィザードとかアルシャードガイアとかだと舞台は現代だが魔法は秘匿されているし、シャドウランとかだと魔法は周知でも荒廃した世界だし。
あと全く無関係だけど、舞台の名前(リベール王国)とある人物の名前(メイベル)が、とあるゲームの市長を思い出させる(爆)