ひしだまの変更履歴

ひしだまHPの更新履歴。
主にTRPGリプレイの元ネタ集、プログラミング技術メモと自作ソフト、好きなゲームや音楽です。

Tsurugiのエンドポイント

2023-12-06 00:00:00 | PG(RDBMS)

Tsurugi Advent Calendar 2023の6日目です。

TsurugiのDBに接続するには、エンドポイントというものを指定します。

エンドポイントは接続先と接続方法をURIで表します。

接続方法にはIPC接続とTCP接続があります。
IPC接続はLinuxの共有メモリーを使う方法で、Tsurugiサーバーと同じマシン上でしか使えませんが最も高速です。「ipc:tsurugi」のような形のURIです。
TCP接続はTCP/IPで通信する方法で、「tcp://localhost:12345」のような形のURIです。


Tsurugi SQLコンソール

2023-12-05 00:00:00 | PG(RDBMS)

Tsurugi Advent Calendar 2023の5日目です。

TsurugiでSQLを実行するCLIツール(REPL)として、Tsurugi SQLコンソール(tgsql)というものがあります。

tgsqlはJavaで作られていて、JLine3という対話型ツール(REPL)を作るライブラリーを利用しています。
JLineはJShellにも使われているライブラリーで、キー入力や入力履歴などはほとんどデフォルトのまま使用できてとても便利です。

ただ、tgsql自体はまだ未完成な部分も多いです。
データ型の表示とか…。(例えばSQLのintやbigintがINT4やINT8という内部形式のまま表示される)
こういったものはTsurugi本体やライブラリーが対応していない為で、今後改善されていくものと思います。


Tsurugiサーバーの起動停止方法

2023-12-04 00:00:00 | PG(RDBMS)

Tsurugi Advent Calendar 2023の4日目です。

Tsurugiサーバー(TsurugiのDB)(tsurugidbプロセス)を起動・停止するには、tgctlコマンドを使用します。

起動の場合は「tgctl start --conf 構成定義ファイル」、停止の場合は「tgctl shutdown --conf 構成定義ファイル」となります。

構成定義ファイルはTsurugiサーバの設定を記述したファイルです。
構成定義ファイルには永続化情報を書き込むディレクトリーやエンドポイントの設定等を記述します。これを元にプロセスの情報を決めるので、起動時に指定するのはもちろん、停止時にも同じファイルを指定する必要があります。
(したがって、起動してから停止するまでに構成定義ファイルを書き換えると、場合によっては正常に停止できなくなる可能性があると思います)

構成定義ファイルを複数用意して別々にtgctl startを実行すれば、同時に複数のTsurugiサーバーを起動させることが出来るでしょう。普通はやらないと思いますが^^;


TsurugiのDocker

2023-12-03 00:00:00 | PG(RDBMS)

Tsurugi Advent Calendar 2023の3日目、TsurugiのDockerイメージについてです。

Tsurugiを簡単に使えるようにする為に、TsurugiがインストールされたDockerイメージが提供されています。
Dockerイメージのダウンロード方法や使い方はTsurugi Dockerユーザーガイドに書かれています。

WindowsでDockerを使うにはDocker Desktopが便利ですが、最新版ではサブスクリプションが必要らしいです。
WSL2でdocker.ioをインストールすれば、Docker Desktopを使わずにdockerを使用することが出来ます。


TsurugiのDockerコンテナには、docker container exec -it tsurugi bashでログインすることが出来ます。
ただ、TsurugiのDockerイメージにはOSの最小限のものしかインストールされていないらしく、vi等のエディターは使えないですし、sudo権限も無いので何かをインストールすることも出来ません。

いいのかどうか分かりませんが、Dockerコンテナにrootユーザーでログインする(execのオプションに-u 0を加える)と、ソフトウェアをインストールすることが出来るようになります。


Tsurugiのインストール方法

2023-12-02 00:00:00 | PG(RDBMS)

Tsurugi Advent Calendar 2023の2日目、Tsurugiのインストール方法についてです。

Tsurugiは、今のところUbuntu-22.04のみに対応しています。
Tsurugiはメニーコア・大容量メモリーのサーバーで使われることを想定していますが、試しに使ってみるだけなら、普通のサーバーでも動作します。

Tsurugiを使うには、インストールアーカイブを展開してインストールする方法と、TsurugiがインストールされたDockerイメージを使う方法があります。

インストール方法はTsurugi Getting Startedに書かれています。
インストールアーカイブ(tsurugidb-1.0.0-BETA1.tar.gz)はGitHubのReleasesからダウンロードできます。
忘れがちなポイントは、インストールするサーバーで一度だけapt-install.shを実行することです。

インストール後、環境変数TSURUGI_HOMEを設定してPATHに$TSURUGI_HOME/binを追加しておくと、Tsurugiサーバーの起動停止コマンド(tgctl)やTsurugi SQLコンソール(tgsql)等を実行する際に便利だと思います。