よしーの世界

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水戸黄門 (1957年 邦画)

2020-10-19 06:18:16 | 日記
私が生まれる前の古~い時代劇ですが「水戸黄門」と言えば月形龍之介!という極め付きで、勿論テレ

ビ時代劇で長く黄門を演じていた東野英治郎も良かったのですが、私的にはやはり月形龍之介で。長い

セリフの切れが物凄くよく、渋みがあって、立ち居振る舞いが素晴らしい。元々月形龍之介は悪役が多

いのですが、やはり黄門様には悪役上がりの方が適役です(東野英治郎も悪役をやっていました)。


ストーリーは勧善懲悪もので単純なモノですが、月形龍之介映画生活38年(中途半端ですが)記念し

て制作されたオールスター・キャストで主役しか演じない市川右太衛門や、こちらも主役が多かった片

岡千恵蔵、若く魅力的な中村錦之助!(殺陣が少なく残念だったけれど)大友柳太朗と物凄い共演陣。

そして次代のスター大川橋蔵と東千代之介が格さん助さんという超豪華版でした。


今は滅多に見ることが出来ない時代劇ですが、この頃の物は所作が綺麗で、動きに無駄がなく、走り方

一つとっても腰を落としてしゅたしゅたしゅたと走っていく、所謂ナンバ走りで実に見事だった。屋内

での座り方もゆっくりとした動き方も見事で美しい。


最後の見せ場はやはり殺陣のシーンで、大人数を相手にした時の動き方が素晴らしい。特にここまで抑

えた演技で出番の少なかった市川右太衛門はさすが主役しか演じないスター俳優で光っていました。市

川歌右衛門の「旗本退屈男」や大川橋蔵のテレビ時代劇「銭形平次」はまた観たいものです。
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