ニューズウィーク日本版2023.7.11月号の特集は「クラシック界を席巻するピアニスト反田恭平現象」、ショパン
国際ピアノコンクールで2位に輝いた反田恭平氏が表紙でした。
ニューズウィーク日本版でクラシックを取り上げることは珍しい気がしますが、ショパン国際コンクールに出場す
る前から、度々テレビ等のメディアにも登場し、最初から世界を舞台に活躍する彼に沢山の人が応援を送っていた
ことでしょう。私もコンクール出場からワクワクしていましたが、見事に2位は素晴らしい!インタビューでも綿
密に準備をしていたと話していましたが、言葉一つ一つに浮ついたところもなく、これからの活躍が期待できます。
それにしても日本政府の予算全体に占める文化・芸術関係への支出額(20年)は、韓国が1.24%(3438億円)、フ
ランスが0.92%(4620億円)に対して、日本はわずかに0.11%(1166億円)とは驚くべき数字です。日本の音楽や
文化、アートは世界で注目されているのに。
反田恭平氏はピアニストであり、「ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)」の創設者であり、指揮者そし
て代表取締役社長でもあります。ピアノで素晴らしい演奏を聴かせながら、日本のオーケストラで世界を目指すの
です。ウィーン・フィルやベルリン・フィルを比較対象に選んでくるあたり、情熱の強さを感じさせます。こうい
うところから日本も変わっていくのではないでしょうか。