29日に投開票が迫る自民党総裁選。17日の告示前からテレビのワイドショーなども連日、4人の
候補者を様々な角度から取り上げ、野党からは「自民党一色」と批判の声もあがる。なぜテレビは、
こぞって総裁選を取り上げるのか。
24日昼、フジテレビの「バイキングMORE」は総裁選についてVTRやフリップで伝え、タレントら
が30分ほど意見を交わした。芸能やニュース、生活情報などを幅広く伝える、各局のいわゆるワイド
ショーの中でもバラエティー色が強いとされる番組だが、たびたび総裁選を特集している。告示前日
の16日には1時間半を割き、立候補を決めた一人がリモートで生出演し、にこやかにスタジオとやり
とりした。
日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジの民放キー局4局から、月~金曜の昼前後に放送しているワイ
ドショー各1番組を選び、告示1週間前の10日から24日までの放送で総裁選を扱った日を調べたところ、
4番組平均で期間中の約7割の日は総裁選を取り上げていた。(朝日新聞 2021年9月26日)
これは3年前の記事ですが、今、全く同じことが起きています。テレビでは自民党の総裁候補を追い
かけ、その人気ぶりを競って報道しています。政策などには全然触れることがありません。片や立憲
民主党は代わり映えしない代表候補の再登場に国民の関心は薄れ、次の選挙が今から予想出来そうな
気配です。
確かに現在、頼りない野党による政権交代は現実味がないと誰もが思うでしょう。しかし、果たして
自公政権がずっと続いていいのでしょうか?それは自民党による「今だけ、カネだけ、自分だけ」の
政治の継続を意味します。まずは自公の議員数を激減させ、野党との「連立政権」が取り合えずの選
択になると思います。