夕暮れ、お使いを頼まれ 近所のスーパーを目指す。
普段、車で移動するのだが 運動不足を思い、
マラソンしながら行く事にした・・・
暗い夜道をヒィヒィフゥーと息を漏らしながら
風船のように膨らんだ
腹をタップンタップンと揺らしつつ 虫の息になりながら
「へえ~ひぃ~ふう~へ~ほお~」と情けない声で
その場でへたり込むと 向かい側、30メートル位だろうか
山のように高い黒いフード付のコートを着た人間が、
左右に体を揺らしながら 牛のようにもたもた
歩いとるではないかいな・・・
2・3歩動くと立ち止まり、又2.3歩・・・
「おかしな動きだな・・・隣りのトトロかい!
何やっとるんじゃ?」と
思いながら 其のトトロと距離を縮める。
20メートル先、薄暗がりの中 街灯の下にうっすらと
シルエットが浮かんだ・・・
長い髪の毛がフードから飛び出していたので女性だと
判った。(暗がりの道で怖かったんだな・・・だから
あんな動きになっていたのか。
大丈夫!俺は正義の味方だ 君を襲うどころか 何かあれば
助けてあげるから 安心してピョン!)等と
思いながら マラソンを続けすれ違い様・・・
後方から 車が近づき 一瞬暗がりが明るく照らされた・・・
当然、女性の顔に目をやると
ぎゃっ!と髪の毛が逆立ってしまった。
仲間幸恵似の端正な顔立ちなのだが 血走らせた目を
大きく見開きいかにも恐怖映画のドアップシーン
それも3倍に膨れ上がった様な
変顔スレスレの恐怖の形相を向けられ
鳥肌が立ってしまったのだ
それは あたかも 危険なジャングルで
無毒な蛇が自己防衛の為
猛毒があるように装い敵を威嚇するようなもの・・・
成るほど、そこまで恐怖を感じていたのか・・・と、
物騒な世の中が続く
ので さもあろう事かとため息を漏らしてしまったのだ。
だが 嬉しき事に、少し離れた所ではありますが
新しく交番が建設されているみたいだ。
最近では、夜遅くパトカーを見かける。
此間~ぁも 挙動不審の自転車に乗った男は
ケツの割れ目を半分見せながら 走っとったよ・・・
東南アジア系の男だったべ とっ捕まえようかと
思ったが ケツの割れ目を見せるのが風習だと言われれば
それまでなので 辞めたよ・・・
やはり警察の方々の存在は有難い・・・
ぶっそうな海外とは違い
夜道を女性が一人歩きできるのも
日本の警察が世界一優秀だからだ。
わしゃあ 感謝しとりますバイ