トアル大型薬局店で、内臓脂肪を減らす薬が激安だったので
ニヤニヤしながら 梱包に書かれていた説明書を読んでいたら。
デブの兄ちゃんが 横に立ち、私と同じく薬をニヤニヤして
見ていると白衣を着た 60歳くらいのオッサン店員が
やってきて
店員:「あ~それは、運動せんと 効果ないからっ!」と
キッパリ言い放った。
兄ちゃん:「嗚呼~そうですか でも、運動せなぁ~いかん
とは書いてないですよ」と反論したのだった。
するとオッサン店員は
(この人、まつ毛を女性専用のビューラーでカールさせて
いるのだろうかパサパサとしばたたたかせて
不自然な目は 忽ち涙目になり、ほら あの~昔 頑固、
変わり者で痩せたラーメン屋の巨匠がいたじゃない
ポマードべっちょりオールバックの あの神経質そうな
顔して怒鳴りまくる・・・)あんな感じの人・・・
目を充血させ「だから ダメだって言ってんじゃね~の!」
とムキになりやがったのだ。
兄ちゃんは 私の方を見て大きく目を見開き
(どうなってんの此のおっさん)と
赤の他人である 私の同意を乞うのであった。
暇人の私は、この兄ちゃんに大いに同情し 助太刀を
買う事にした。
私:「オッサンが なんば、ワンとかツーとか吠えろうが
運動の明記はないんやから!
それに デカデカと楽に脂肪燃焼と書いてあるっ!
このジャイアン君に座布団一枚!」
兄ちゃん 顔が引き攣り 少しㇺッとした顔になり
兄ちゃん:「それじゃあ そちらは、ドラえもんですか?」
と反撃した
私:「き、きしゃ~ん 年上ぞ 年上のワシに向かっ
てっ!なんかっ そん態度はっ!
大体、助太刀を買っとるワシに、ちょ~っと、
いじられたからっちゅうて・・・
長幼の序!君も武士なら 論語を読め
論語をっ!」と
怒りに震え、3人の間は修羅の膠着状態になった・・・
すると、店員オッサンが、お前の出る幕かっと
店員:「俺が言うとるっちゃから 間違い無い!」と
再び戦いのリングに引き戻す。
兄ちゃん:「オッサンが開発したんっすか?これ!?」
嘲りを込めかなり強めに返答したのだ
多分 助っ人が現れ 心を強くしたんだな・・・
買い物客がギョッとし 数人が注目した。
私:「ば、馬鹿チン ムキに成るな 馬鹿と思われるぞ
頭ば冷やせっ!」
二人とも険悪なムードになりつつあったので
私:「お宅も、商売人なんやから ええやん
売れればそれでっ!」
店員:「イヤ、お金の無駄やと思ってさあ~」
私:「そうか 親切心が伝わらなかったんどすな
兄やん 老婆心やからな怒るなちゃ 悪気なしっ!
ここは、一丁、 ちょちょんがチョン!」と
東村山風・盆踊りの舞で締めくくった。
メタボ2名と痩せっぽちレスラー1名は離合集散し、
オッサン店員が居なくなったのを確認して
棚の整理をしている エプロン姿のオバハンに聞いてみた・・・
私:「薬剤師さんかな~変わった人いますね?」
(イヤ 俺達も人の事ぁ~いえねえ)
オバハン:「えっ?何か粗相がありましたか?」
かれこれしかじか話をすると
オバハン:「え~?そんな人、うちには居ませんけど・・・」
えっ!?んじゃ誰っ!?
私:「白衣着とったべえ?」
オバハン:「白衣・・・床屋さんも着るしねぇ・・・」
私:「げっ!んなら 床屋のオッサンがブラブラしてココに
買い物に来よったんかい!」
オバハン:「・・・・・」少し ぷっと吹き出しそうになり
それ以上の詮索はせなんだ・・・
だって オバハン、忙しそうなんだもん。