ドンガラ ガッシャーん ドッタン バッシャ~ン プウ~
会社帰りの 若者の集団の女の子が言った。
女の子:「なんの音?」
男の子:「何の音やろう?今 スゲー音がしたね」
フフフフ 若者よ教えてやろう・・・
この暗闇の中 君らの視線を少し下げて
目の前にある民家の門の下を
そ~っと覗いて見てごらん♪ そ~っと覗いて見てごらん♪
そこに サンタクロースのように 空き缶・
ジュース用ゴミ袋を抱え
地面にひれ伏している 間抜けでカッチョ悪い糞ジジイが
居るだろう?
そりゃ~俺だよ・・・
訳は聞かないでくれ。
妻に正月貯まりに貯まった 空き缶をゴミ出しに
出せと言われ玄関の電気もつけず 数段高い
60㎝の段差から 空中回転して
ゴミ袋を地面に叩きつけ 物凄い音をさせて
君達をびっくりさせたのだよ。
「どうだい?ものスゲー音だったんで
イヤホンをしていても分かっただろう」
幸い、受け身が役立ち 骨折はせなんだが
昔は友人に、「スタントマンになろうぜ」と
千葉真一氏主催のジャックに誘われた程
頑丈な体だったのに このとおり
人生の半ばはとっくに過ぎ ジジイになってしまったのさ・・・
立てない・・・この若者の集団がお節介にも
今の強烈な音の原因を探している
プリシラ♪~僕を見ないでェ~♪ 緊張のあまりに
プウっと間抜けな屁をびっ垂れる。
それも 地面にひれ伏したままでだ・・・
嗚呼 カッちょ悪う
足を引き釣り 居間につくと 「どうしたとおおおおお?」
家族の悲鳴。
私:「どうしたも こうしたも無い・・・
君がゴミを捨てて来るように命じたから
命がけの任務を遂行したまで・・・」
どさっと 床に座り込み 肩を震わせる。
妻:「あれっ?肩にワッペンの様な物が・・・
何これ?」と剥がしてみると
凍り付いた 犬のウンコだった・・・
私:「あれほど 言っているだろう
犬のウンコは捨てておけとなっ!」
妻:「運がついたね」
私:「キッ・・・・・!(きしゃ~ん)」
年末まで 何も書く気が起らなかったが
いいじゃん 間抜けなエピソードができて・・・
私のは ノンフィクションのネタなので 幸先が良いのだっぺ!