last call
砂埃にまみれ辛苦が戯れの様に五感を食い荒らす午後に 憧れを見事に統率したままのお前の...
浸透と官能という真実の概念の緩やかな交わり
君は長い長い弛緩のあと、おいそれとは手に入れられない感覚を用いて俺に謎かけをひとつし...
ようこそ、捨てられたピッツァ
存在しているようで存在していない架空の街で 俺はヤゴに似たタクシーを捕まえた ヤゴっ...
蒼の下、時の墓石にて
地団駄の夕方に哀歌を吹きながら 誰の影も無いうち捨てられたビルの踊り場で ひとつの季...
悲鳴
カタログの隙間を縫って、最も共鳴するものを見つけ出せばいい それはいつか君を果てしな...
マグリッドすら分からない
トゥ、トゥルルッと 無邪気な口笛 まるで何にも知らない、ゆえに美しい ゴムとびに興じる...
在りもしない蝶々
緩やかに探るような 口笛から次第に気を騒がせる、上昇気流に形を変える 飛行機雲の様に...
セピアにダイブ
こんなにも長くかかるなんて思わなかった、カレンダーの日付が 気が遠くなる様な日々が在っ...
接触(前提として不通)
心臓に言葉が穴を開けてくれないかと、ずっと待っていたんだ、雪の予報ばかりが先走る寒冷前線の深夜に 辱められてるようで嬉しかった、この、取るに足らない肉体が隙間風に震えるたび―処...
煌きを、檸檬と薔薇の傍で
今夜、すべての傷みを檸檬色の月光に晒して孵化をしようとしている 生まれ変わるんだ 生ま...