化石
干乾びた稜線に圧し掛かる呪いの夜 瞳孔の奥底に釈然としない精神とともに刻まれたのは 動...
古い苔むした忌々しい橋を渡るとき麻痺した頭で僕が考えることは
古い苔むした忌々しい橋を渡る スニーカーなんかで来たことを僕は後悔する 古い苔むした忌々...
残骸、陳列する衰退の午前
唇に滲ませた血はもはや熟れ過ぎた果実酒のそれに似て 鮮明に鋭角する自己保存の独房の致命的なしきたり 眠気は眠ることそれ以上に意地の持続を軟化させて 俺は温いまま横たわる束の間の死...
唄おう、客の無いピエロ
唄は 泣き叫びながら 見たことも無い路地の向こうへ消えてゆく 昨日ばらまいた言葉のうち ...
水が溜まる
混乱した疾患がすべからく俊敏に脳髄の根幹に潜り込む明け方 俺には君の為に吐いてやれる言...
いまはそれだけ
俺になにを期待してるの 君のすさんだ心を 癒すための言葉なんてなにも持っていないよ 君を...
連なるボーダーライン
言葉が通じる様になったら俺達はお終いだ、君は俺の襟元を掴んで 「お前の言ってることは何...
飛翔
冷めた夜の景色の中へ、僕は駆け出す 説明出来る事柄など、指先ほども無かった だから踵を...
ケース
悪魔の様な純粋、こめかみの 軋みの様な記憶 思い出と呼ぶには痛みすぎた 頭...
すべての骨は白濁色の水の中に浮遊する(イントロダクション)
俺が夢を見てたとき、お前はどこに居たんだい 俺が歪んだ悲鳴に包まれたとき、お前は何処で...