死に沈むシニシズム、もはや手の施しようがない ブライアン・ジョーンズの受け売りみたい...

ハイハットが静かに魂を小分けしてく ヘッドフォンの中で 空気を追い出した振動の確かだ...

冬には死んでいたんだ、指先の色はせめて腐らずにと願う様に 虚空の一点をおぼろげに示し...

やわらかに首をかしげた、あのひとは刹那だった 嘘のふりをしながら、本当のことを言...

36階の閉ざされたテラスに 置き去りにされた詩篇があると聞いたのです 鍵を手に入れる為...

時間が過ぎるのを待っている よどんで、ポカンとして 口を開けて 何かがそこに飛び込ん...

生き様は尻すぼみ、どんよりとした夕方の窓の外 古い涙はどうにも始末がつかないものだ...

壊れた自動ドアの 絶間無い開閉の向こうで 淫らな髪形をした お前が笑っていた 可笑しい...

静寂という名の忌々しい騒ぎが、溝の広いドリルみたいにこめかみに進入してくる…ね、俺...

暗闇のままの夜明け、暗闇のままの夜明けの中で 役立たずの眼球と不感症の皮膚に呪い釘を...