宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
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天竜川ツアー:ライブペインティングwith大村和生編

2010-06-23 | ライブペインティング
パヤカを後にし伊那谷に戻り、次はアートハウスで大村和生さん(カズさん)とのライブペインティング。このライブペインティングの前にはカズさんの暮らす高遠町の芝平(シピラ)へ、ライブペインティングの後はゲスト出演でかっこいいハーモニカを聴かせてくれた水島ぜんべさんの暮らす飯田市上村へお邪魔することになるのですが、ここでまさかのデジカメの故障!貴重な場面も沢山あったのにぃぃぃ!
.......しょうがないのでこの後の画像は、web上で引っ張って来たものを載せます。


カズさんの暮らす芝平はこんな所です。標高1200mもあり、南房総とは植生が全然違う。家の周りでは春ゼミが鳴いていました。
カズさんは日本蜜蜂を飼っていて、ちょうどライブの朝、分蜂が始まって貴重な巣分かれの瞬間に立ち会うことが出来ました。分蜂が始まるとカズさんは蜂が集まる木の前で群れを捕まえる瞬間を待って動かないので、それにつきあって朝ご飯は外で食べました。なんだかお産の時みたい。新しい群れが生まれるのを今か今かと待ち、無事新しい巣箱に女王蜂が入ったのを確認すると、家族で拍手!
こんな感じで、コラボレーションするのにまず生活の場の共有から始まってライブ会場に向かいました。


その日のライブで描けた絵がこれです。カズさんの唄と僕の絵には共通するモチーフが多く、初めて聴いたときから同じ世界を視ている確信があり、今回家にお邪魔してその生活ぶりに触れたことで、とてもリラックスした展開のライブになりました。カズさんの5歳の息子の一新君には「今日は蜂の絵描いたらいいんじゃないですかぁ~.....。」と朝から言われていたのですが、どうだったでしょう?

そしてライブの翌日は、ゲスト出演してくれた水島ぜんべさん宅へ......。


ぜんべさんの暮らす上村下栗集落はこんな所。標高800~1100mの間に集落が広がり傾斜角30度という、日本のチロルの異名がある山岳地帯。伊那谷を巡っていると、僕の暮らす南房総の山なんて全然平らじゃん!と思えて来ました。


ぜんべさんはこの山村で木工を生業として、地域に深く関わって暮らしていました。上村が飯田市に合併する前は村議会議員をやっていたこともあるそうで、伝統的な霜月祭でも重要な役回りを担っているようでした。きっと凝り性なのでしょう、蕎麦打ちの腕前も玄人はだし。この日も、ジャニス・ジョップリンやデッドのDVDを見ながらサクサクと蕎麦を打ってごちそうしてくれました。

この様に沢山の人々のご好意に支えられ、天竜川ツアーは無事終了しました。全ての人のお名前をブログに列挙することは出来ませんが、本当にありがとうございました。行く先々で、素敵な出会いと再会と、繋がるご縁を感じる2週間でした。
次の時代の豊かさを創るアートの潮流は、人と自然の接する所で着実に育まれ、天竜川はそんな人々を繋ぐまさに“龍脈”なのでした。

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