神奈川近代文学館で開催されている特別展「樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」に行こうと思っていながら、なかなか機会がなかった。いよいよ明後日までの会期となって、もう今日しかない!と慌てて行って来た
みなとみらい線の元町・中華街駅で地下鉄を降り、エスカレーターで地上5階へ上がると、そこはアメリカ山公園。
公園を出て外国人墓地の脇を歩いていく。
港の見える丘公園へ。
公園から海のほうを臨む。遠くにガンダムが見えた!
噴水の向こうに見えるのは大佛次郎記念館。
その前を過ぎて、霧笛橋を渡る。
神奈川近代文学館に到着!
お天気もよく、ここまでとっても良い散歩コースを楽しめた。
私も横浜市在住ではあるけれど、ここはどこのアラスカ?ってくらい奥地の田舎に住んでいるので、この山手の風景を見ると「横浜に来た!」って感じがする。
この後は特別展を見学。
写真撮影は一切禁止であったので、写真はなし。
入り口に編集委員である藤沢周という作家の寄稿が掲げられていてた。
そこには「ジェンダーギャップ」やら「保育園落ちた日本死ね」やらをぶっこんであり、なんとも左翼くさくて嫌な気持ちになった。
ま、気を取り直して。
明後日11月28日(日)までの会期とあって、見学者は思ったより多かったけど、じっくり見学をすることができた。
たくさんの原稿などの直筆のものが展示してあり、よくこんなに残されていたなぁとびっくり。
他にも写真や身の回りの物やらなかなか充実した展示内容だった。
愛用の文机の前に立ち、ここで一葉は頬杖をついてさまざまな想像をめぐらしたり、あのリズミカルな文章をいきいきと紡いだりしていたのだと思うと、なんだか元気付けられるような気持ちになってきた。
わずか24歳で貧しさの中に病死した一葉はたしかにかわいそうではあるけれど、それだけではなくて凛とした力強さもひしひしと感じたのだった。
見学後は、館内の喫茶室へ。
海が見渡せる一番良い席は埋まっていたけれど、霧笛橋を見下ろすこの席もけっこう良かった。
和風サンドイッチと飲み物のセットをたのんでみた。
(´・ε・`)ムー 多くは語りませんが、次に来るとことがあったら飲み物だけにしておきたいと思いまーす
最後に「にごりえ」の絵葉書を記念として購入。
これまた大好きな鏑木清方。
帰りも散歩を楽しみながら駅まで歩いた。
散歩も特別展も存分に楽しめた良い日になった。
惜しむらくはあのサンドイッチよ…
生き生きと歯切れよく、一葉を思わせる文章のさわやかさでした。
文才があるんですね。ただし、サンドイッチの叙述を除き・・