ちょっと前の記事(「脂肪吸引を併用したリンパ外科治療」(本の紹介です))で書いた「PEPARS(ペパーズ)」№.164を入手しました。
むくみ診療のONE TEAM -静脈?リンパ?肥満?-
編集/JR東京総合病院 三原誠・原尚子
全日本病院出版会 ¥3,300
実は、まだパラパラとしか見ていないのです
ホラーだし、小野不由美(「十二国記」シリーズ、大好き)だし、こりゃ読まなくちゃ!ってことで、「PEPARS(ペパーズ)」は後回しに。
毎日ちょっとずつしか読む時間が無いのですが、背筋にジワジワきてます😱
そんなわけで、「PEPARS(ペパーズ)」 の感想などはまだここに書けないわけですが、もしかすると、リンパ浮腫仲間の皆さまの中には、ホシ蜜の記事を参考にしてから購入を検討しようかなーというかたがいらっしゃるかもしれません。スミマセン
専門書なので、都心の大きな書店でないと、店頭でパラパラ見てからというわけにいきませんし、アマゾンにも楽天ブックスにも参考になる内容紹介がほとんどありませんし。試しにちょっと買ってみるには、ちょっと値が張るし。
そこで、以下に目次を紹介してみましたので、ご参考にしていただけたら…と思います。
1.「血管外科外来におけるむくみ診療 -リンパ浮腫だけがむくみじゃない!-」
血管外科外来では、むくみの原因となる疾患を見逃さないことが重要である。静脈性のむくみでは、必ずしも“むくみを治療しなければならないわけではない”ということを念頭に置き、治療を行う。
2.「最新のリンパ解剖学の進歩と臨床への応用」
リンパ浮腫に起こる解剖変化は、リンパの流れの維持に貢献している。リンパ浮腫は、リンパの流れの閉塞ではなく、流れの制限のために起こるうっ滞現象である。
3.「リンパ浮腫の最新画像診断と診断をもとにした治療戦略」
リンパシンチグラフィの画質を解析することで撮影条件の検討と最適化を行っている。本稿では、投与線量によって得られる画像の差異とその定量的評価、それらを応用した我々の治療戦略を述べる。
4.「むくみ診療を再考する -診断と保存療法を中心にー」
難治性浮腫の保存療法を成功させる鍵は、日常生活の中で患肢の組織間液量が増加することを、過度にならない適切な圧迫療法により防ぐことである。
5.「リンパ管静脈吻合術(LVA)の最新エビデンスとリンパ管エコーの実際」
LVAの成功のためには、手術技法ももちろんであるが、リンパ浮腫の確定診断をきちんと行い、術前検査で機能良好なリンパ管と適切な静脈を同定することが何より重要である。
6.「女性医師が診る四肢と陰部のリンパ浮腫 -セラピストとのチーム作り-」
陰部リンパ浮腫は下肢リンパ浮腫患者の60%に併発する。この見逃してはならない複雑な病変について、蓄積してきた知見を述べる。またリンパ浮腫診療に不可欠なチームビルディングについても紹介する。
7.「リンパ疾患に対するカテーテル治療」
最新のリンパ疾患の画像診断方法と経皮的治療について紹介する。
8.「光超音波のリンパ浮腫診療への応用」
最先端の光超音波イメージング装置では、鮮明にリンパ管の走行を観察でき、静脈との3次元的な位置関係も評価することができる。
9.「脂肪吸引を併用したリンパ外科治療 -LS for LVA, LVA for LS-」
リンパ管静脈吻合などのリンパ流路再建術と脂肪吸引術は相容れない手術という先入観を覆す。両者の互助作用はbreakthoughをもたらすが、圧迫療法の徹底検証も必要である。
10.「リンパ節移植によるリンパ外科治療 -セラピストとの連携-」
血管付きリンパ節移植によるリンパ浮腫の外科治療の最近の動向と、当院で行った前向き研究の結果、そして周術期のリンパケアについて述べます。
11.「働く女性,キャンサーサバイバーにとってのスポーツ」
「運動」+「生活活動」の「身体活動量」を増加させることは、生活習慣の予防・改善、介護予防、キャンサーサバイバーの生存率・QOLの向上など、様々なメリットがあり、医師としてすべての患者のために知識を持ち、広めることが重要である。
12.「リンパ浮腫治療における運動療法とリハビリテーション科の関わり」
リンパ浮腫治療におけるリハビリテーション科の役割とその視点、運動療法のエビデンス、運動の種類や効果について解説し、当院での運動療法の実際と運動継続のための工夫についての紹介する。
以上