母かずえ 2023-12面会日

特養に入居している母かずえの面会は、月に一度と決められています。次兄と交代なので、2カ月に一度しか会えません。これは昨年12月の面会時。行けばこんな笑顔で迎えてくれる。この日は調子がよく、私のことを「あれが長女の〇〇よ」と、名前まで介助の方に説明してくれました。

10月は、娘のことを私だと言い、私のことは長兄だと言う。お母さん、頼む。間違えてもいいから、せめて女にしてくれ

しばらくすると、目をつぶってしまった。介助の方が、マイクを口元に持って行くと「あ～ん」と大きな口を開けてかぶりつこうとしました。それ条件反射？ちょっと怖いんだけど。笑

施設から「冬用のアームウォーマーを持って来てください」と言われたので、お名前シールをつけて準備しました。

クリスマス直前だったので、母が大好きなパンダのぬいぐるみも。首にはちゃんと赤とグリーンのリボンをつけて。あ、差し入れのおやつを撮影するの忘れました

「なんねこれ。なんか柔らかそうやね」

「あ～ん」じゃないよ、お母さん。

「あはは～。パンダね。」

「パンダ食べようとしたんね？そらいけんねぇ。笑笑」

面会時間の10分はあっという間。じゃあね、また来るよ、バイバイ！と言ったら、少し寂しそうな顔をしました。

母の施設では、コロナで亡くなった方も結構いらっしゃるようです。コロナもインフルエンザも、老人にとっては命取りです。施設の方々も大変な思いをされているとは思うのですが、淋しそうな母の顔を見ていると、もっと自由に面会できる日が来ればいいのに･･･と思わずにはいられない。

それでも母が、毎食自分の手で食べることが出来て、殆んど完食していると聞けば、それは本当に有難いことだと思います。

ポンちゃんが逝ってしまったことは、母には話しませんでした。何もわざわざ悲しい思いをしなくてもいい。母の中ではポンちゃんはまだ生きている。それでいいと思うのです。

サンバくんは背が伸びて
ママの抱っこなしで
ひぃばあちゃまのお顔が見えたね！
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