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以前のプロバイダーが閉鎖になるので、Gooブログに引っ越してきた、缶詰が好きな、ダメ料理人のブログです。

チキンカチャトーラ

2022年07月25日 | 肉料理
「チキンカチャトーラ」  料理
トマトソースの料理って言うのは、なにか美味しそうであります。あの赤い色が人類の根源的な何かを刺激するんでしょうかね?アレ、同じ味でも水色だったらあまり食べたくないんじゃないかな?
そんな訳でトマトソースの料理のチキンカチャトーラ。

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最初に謝っちゃうけど、めいめいの皿に盛らないで、冷めないように鍋ごとテーブルに出したので、皿に盛ったとこの写真が無く、どんな料理だか判らないと思います。
そんな人はチキンカチャトーラで画像検索してください。色々なカチャトーラが見られて楽しいカモ。

さてこのカチャトーラ。コレはイタリア語で猟師さんのことだそうで、訳せば鶏肉の猟師風料理ってことですか?そういえばペスカトーレって言うのは漁師さんのことですから、スパゲッティペスカトーレとは漁師さんのスパゲッティですし、カルボナーラは炭焼き職人さんのことですから、スパゲッティカルボナーラは炭焼き小父さんのスパゲッティと言うこと。
因みに何故炭焼き小父さん風かというと、明るい黄白色っぽいソースにブラックペッパーが振り掛けられていて、炭の粉が飛んだように見えるからだそうです。
なにやらイタリア料理には職業ジャンルというのがあるのかも・・・農民風とか、靴職人風とか、警官風とか、マフィア風とか、サスペリア風とか・・・あるわけ無いよね

さて、カチャトーラを作るには、先ずトマトソースを作らねばァならねェのさァ。青森では母ちゃんのことをカッチャと言うのさァ・・こんだはんでとっちゃでもつぐれるように説明すっからァ、是非つぐってけろじゃ・・・またいい加減な方言ダナ'_';

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私の場合、トマトホールの他に必ずトマトペーストも使います。これはコクを出すのに非常に便利でして、シチューとか、スパゲッティとかの場合にも使います。
分量は、ホールトマトとトマトペーストが10:1くらいの感じで適当使っています。
トマトペーストは使わない分は蓋付きのタッパーなんかに入れて冷凍庫に放り込んでおけば、かなり保存が利きます。
私は半年前に保存して忘れていたペーストを使ってみたら、マッタク問題なく使えました。
モチロン、勧めてるわけではありませんけど・・。

さて、ソースを作るには、先ず香味野菜を炒めなければなりません。
セロリ、タマネギ、人参、ニンニクを細かい微塵切りにして、オリーブオイルで煮るように炒めます。火にかけない冷たいフライパンに香味野菜とオリーブオイルを入れて、弱火でゆっくりと熱していきます。最初から熱くしてしまうとすぐに焦げちゃうから決してやってはいけません。

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さて熱せられて野菜の香りが立って来たら、トマトホールとワインを入れます。

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トマトホール缶にワインを注いで缶に残ったトマトジュースを洗うようにしてから鍋にいれます。風呂場でシャンプーが切れたのに気づいたときに、シャンプーの容器に水を入れて底に残ったシャンプーを使うときのような要領ですね

そこで好みでバジルやオレガノ、ローリエ等のスパイスを入れて(入れなきゃ入れないも美味しいです。私はスパイスは入れません)ついでにトマトペーストを投入。
なんとなく煮詰まってきたような気がしたら塩コショウを入れて味を決めて出来上がり。
この間終始弱火で行なうこと。
量にも依りますが、大体30分くらいあれば出来上がります。

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ではソースを火にかけている間にカチャトーラに掛かりましょう。

私の場合は鶏のモモ肉を使います。基本的にどこを使っても良いと思いますし、鶏でなくても良いと思います。カチャトーラとは言わないと思いますが、魚でやっても美味しいのが出来ると思いますよ!

で、鶏肉は皮ナシを使います。お肉屋さんでカワナシと頼めば出してくれます。注文のときにハッキリとカワナシと発音しないと、こういうのが出てくるときがあります・・・・ウソデス

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さてモモ肉は一口大に切って、塩コショウ。白ワインをふりかけ、15分ほど置いておきます。
其の間に野菜のほうを仕込みます。
使う野菜は適当で良いとおもいますが、私のお勧めはマッシュルーム・ズッキーニ・ポテト・タマネギ・パプリカ・セロリ・・この辺でしょうか?
どれも一口大に切ります。
ポテトを使う場合は軽く茹でておくと良いです。

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茹でたらザル等で水分を切っておきましょう

さて、このチキンカチャトーラと言う料理は鶏肉のトマト煮とか、トマト煮込みと呼ばれておりますが、どうもこの「煮込み」という言葉が良くないような気がします。
この煮込むという言葉が神聖化されて、カレーでも、シチューでも、おでんでも、兎に角なんでもかでも、時間をかけて煮込むのが素晴らしいと言い伝えられているのがいけません。
そんなに煮込んでしまったら、具材の味が混ざり合って、どれを食べても同じ味になってしまいます。私なんかできれば「チキンのトマト煮こまない」みたいな名前で呼んであげたいくらいです・・・・・煮込まない・・・北海道の地名でありそうですな・・・。

まあ、兎に角、鶏肉は鶏肉の味、ズッキーニはズッキーニのあじ、マッシュルームはマッシュルームの味がハッキリ判ってこそのトマトソース煮の料理なので、そのように調理しましょう。

先ずは鶏肉をオリーブオイルとニンニクの微塵切りと一緒に炒めます。火を通さずに表面だけ焦がすように炒めるので、比較的強火が良いでしょう。

鶏肉を取り出したら、そこに野菜たちを投入し、やはり強火でさっと炒めます。そのときニンニクが焦げないように火加減に気をつけてください。

皮なしの鶏肉を使うのは、皮を入れると料理全体が鶏臭くなってしまうからです。
時間差で鶏肉と野菜を炒めるのも、一緒に炒めると鶏肉から出た火の通っていないチキンのジュースが野菜に絡んじゃって、野菜が鶏肉臭くなっちゃうのを防ぐ為です。
と言うように、具材の個々の香りや味を保つ為にも「煮込まない」が大切なのであります。

さて、野菜をさっと炒めたら、鶏肉をフライパンに戻してトマトソースと赤ワインをかけて15分ほど煮詰めれば出来上がりですが、私の場合はオーブンレンジで仕上げます。

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こんな具合に柄の付いていないフライパンで炒めて、そこにトマトソースを入れ(ワインは入れません)、180℃くらいのオーブンに20~30分程入れておきます。オーブンで煮詰めると、鍋と違ってかき回さないで済みますので、具材が切れたり潰れたりせずに置いたそのままの姿で仕上がってくれます。又、ソースが掛かっていない部分が焦げたりして美味しく仕上がります。
オーブンレンジはあるのに、電子レンジだけでオーブンとして使用していない方・・・使わなきゃソンですぞ。因みにオーブンで使用するのはT-Falのような取っ手の取れるフライパンや鍋が良いです。

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そんなワケで大変そうな料理ですが、包丁を使った細かい作業が余り無いので、それほど大変ではありません。又、トマトソースは外国製の結構良い品物が売っていますから、それを使っても良いかもしれません。但し、その場合にもトマトペーストとワインを入れて軽く煮立てるとまるで違った味になることを忘れないでクダサイマセ。
だれかお客さんが来るときの一品に如何です?

カッチャ、これ、つぐってけろ。
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