みやげ話３(旅館）

「なあなあ旅館はどやった？料理はおいしかったあ？
枕投げした？　先生から夜更かししてるところを見つかって、
『こらああ　何しよんのんかあ　
　はよ　寝らんかあ　明日早いんぞ』って怒られた？」

「そやな　旅館の料理おいしかったよー　朝ごはんもグーやったし、
　みんな残さず食べてたよ　枕投げはせんかった　あんまり音を立てると
　悪いって言われてたから・・　夜更かしするどころか、疲れてみんな
　すぐ寝たわあ」

そかあ　今は昔と違って、先生達も必死なんやなあ　なんかあったら
責任問題やしなあ　
昔は、先生達ってなんか酒臭かったような・・・顔が鬼のように赤かったり・・
夢だったのかなあ　いや間違いない　あれは飲んでた　飲んでた

ヨンタさん

昨夜　下の子供から、

「なあなあ　おとうさん　
　もうすぐクリスマスやんなあ　
　クリスマスといえば　サンタさん来るかなあ」　

「えー　もうサンタさん来んやろー　
　サンタさんは、純真な心を持ってて、
　プレゼントを本当に欲しがってる人にしか来ないんで」　

「いんや　おとうさん　実はヨンタさんが来るんよ　
　ヨンタさんはやさしいんでえ　
　トイザラスのカタログに赤ペンで
　丸つけてることを知っててな、
　クリスマスの朝に枕元に置いてくれると思うわあ」　　

「ほっほー　ヨンタさんかあ　おるといいなあ」　

　新聞の折り込みチラシに必ず入ってる、
　「トイザラス」のカタログ　
　絶妙なタイミングで入ってるんだよなあ　

　さあ　ヨンタさんは、現れるのだろうか