お前、また新しいこと始めたのかとあきれられそうですが・・・。
いやいや、重要な課題には果敢に取り組んで行かなくてはなりません。ということで、スタートしました「民主党・スマートグリッド推進議員連盟」! おととい、7月4日(水曜日)に設立総会を開き、多くの議員や関係者に参加をいただきました。
設立趣旨については、本ブログの最後に全文を掲載しておきますので、ぜひご一読を。ここでは、議連としての主な達成目標をご紹介:
- 最新のECT(エネルギー・環境技術)とICT(情報通信技術)を活用して「電力網」と「情報通信網」とを融合させた「スマートグリッド」を発展させ、次世代のエネルギーインフラを基盤に新しいエネルギー社会を創造するための国家戦略を策定し、推進のための活動を行うこと
- 「スマートグリッド」の推進により、環境と経済活動が共存した持続可能なまちづくりを進め、国民の生活と雇用を守っていくこと
- 「スマートグリッド」の普及促進に必要な規制・制度改革や法整備、関係団体や業界との連携・調整、他政党との共闘など、政治がイニシアチブを取るべき課題について一致協力してあたること
この目的に賛同して、そうそうたるメンバーが役員に名を連ねてくれました。
まず、顧問には、岡崎トミ子議員、直嶋正行議員、原口一博議員、馬淵澄夫議員という大臣経験者4人。会長には、大畠章宏議員。こちらも大臣経験者。副会長には、近藤昭一議員、鈴木寛議員、田嶋要議員、田名部匡代議員、福山哲郎議員、古本伸一郎議員。部門会議の座長クラスです。幹事長には、藤末健三議員。幹事長代理に、私、石橋通宏と、橋本博明議員。副幹事長に、金子恵美議員と小西洋之議員。事務局長に、高井崇志議員。事務局長代理に、石井登志郎議員、櫛渕万里議員です。今後、さらに役員を増やしていく予定ですが、いずれにしろ、コアメンバーとして中心的に働いていくのは、高井、橋本、石井、櫛渕、そして石橋の5人です。
さて、この日の総会では、スマートプロジェクト代表の加藤敏春さんに基調講演をしていただきました。題して、『スマートグリッド「プランB」~なぜ、今までの「プランA」ではだめなのか?』 大変興味深いご提言で、出席議員一同、「目からうろこ」と絶賛でした。
詳しくは、こちらにアップされているプレゼン資料をご一読いただきたいと思いますが、主なポイントは「今、政府がやっているのは技術に焦点を当てた『点』の取り組みであって、これではいつまで経っても広がっていかない。これからは技術と、制度と、市場という三つの要素で構成する『面』の取り組みにしていかなければならない」という部分。これをどう実現し、推進していくかが、今後のカギになるわけです。
議員連盟としては、加藤さんのプレゼンを基礎に、今後もヒアリングを続け、まず最初の「提言」を7月末までに取りまとめたいと思っています。大変厳しいスケジュールですが、何とかしっかりしたものを作っていきたいと思っています。
ぜひ、ご注目下さい!
(参考)
民主党スマートグリッド推進議員連盟(仮称)の設立について
我が国は、昨年3月の東日本大震災および東電福島原発事故によって、エネルギーへの依存と災害に脆い体質が明らかになり、今まさにエネルギー政策の抜本的見直しを余儀なくされています。今後、出来る限り早期に、再生可能エネルギーを含む多様な発電手段を組み合わせたエネルギーミックスの電力供給を実現し、国民生活と経済を安定的に支えていける体制を構築する必要がありますが、その実現のためには大きな課題を克服しなければなりません。
その課題とは、ユーザーサイドの細かな電力の需給をいかにして把握し、調整するかという問題です。
言うまでもなく、電力は常に発電量と消費量が等しく供給されるという「同時同量」の原則に基づいて提供されていますが、再生可能エネルギーは気象等の影響を強く受けるため、発電量が安定しないという特質を持っています。これまで電力会社は、需要量だけを見て発電を調整していましたが、今後、地域や家庭で再生可能エネルギーが普及していくと、需要だけでなくそこから生じる発電もリアルタイムで把握しながら、細かな電力の調整を行わなければなりません。
その課題を克服するために必要なのが「スマートグリッド」です。
最新のECT(エネルギー・環境技術)とICT(情報通信技術)を活用して「電力網」と「情報通信網」とを融合させた「賢い電力網(スマートグリッド)」を推進し、次世代のエネルギーインフラを基盤に新しい環境エネルギー社会を創造する ----- これこそが、環境と経済活動が共存した「持続可能なまちづくり」を進め、国民の生活と雇用を守っていくために、今、私たちに求められている挑戦なのです。
すでに世界各国は、次世代エネルギー政策の柱として「スマートグリッド」の導入に凌ぎを削っています。その市場規模は、2020年には200兆円に達すると言われており、これから激しさを増していく国際競争に打ち勝っていくためにも、早期に国家的なプロジェクトとして運動を興す必要があります。
私たちは、以上の認識に基づき、政治の強力なイニシアチブの下でスマートグリッドの推進を実現していくための国家戦略を策定することを目的として、この度、「スマートグリッド推進議員連盟(仮称)」を設立することと致しました。議員各位におかれましては、ぜひとも本議連の設立趣旨をご理解いただき、共に活動すべくご参加いただきますようお願い申し上げます。
2012年6月
呼びかけ人一同