石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

今日の参議院予算委員会から

2012-07-10 23:58:50 | 活動レポート

今日は、終日、参議院の予算委員会でした。

参議院でも、民主党会派から13名の離脱があったため、予算委員会もメンバーの変更が有り、私は再び、2列目から最前列の席へ。一列違うだけで、大臣席との距離が随分近くなったような気がします。

そして、野党の質問も、いつものように自民党、公明党と進むのですが、その次に質問に立ったのが新会派の森ゆうこ議員。委員会室の後ろには、応援議員が並ぶのですが、つい先週まで同じ会派で一緒に仕事をしていた仲間たちが、今や別の会派で立場を違えて議論している・・・これが政治の現実とは言え、辛い気持ちになったのは私だけではなかったはずです。

さて、今日もさまざまな課題が取り上げられましたが、特に、一体改革関連法案に関する課題、原発再稼働とエネルギー政策についての問題、オスプレイの配備問題、デフレ脱却と成長戦略に関する課題など、政治が真摯に取り組むべきテーマについての議論が注目されました。

その中で、私が一つ、注目した議論を紹介したいと思います。それは、「植物(野菜)工場」についてのやり取り。

民主党の中谷智司議員の質疑で、今後いかに農業を儲かる農業にし、若者が希望を持って農業に取り組める環境を作っていくかという議論がありました。その中で中谷議員が「中小企業がいい技術を持っているのだけれども、なかなか販売に結びつかない。今後、農業を成長産業として育てて(中小企業を支援して)行くために何をしなければならないと考えるか?」と質問。

これに対して枝野経産大臣が以下のように答弁したのです:

「すでに農商工連携促進法という(支援策)があるが、農商工連携というと、これまでは食品加工が中心だった。しかしそれ以上に潜在力があるのは、我が国のモノづくりのさまざまな技術を農業に応用することや、三次産業のネットワークを農業とうまく結びつけて、成長を図ることである。

例えば今、野菜工場でかなり色々なことが進んでいる。被災地でも、陸前高田市で、ドーム型の植物工場が、製造業の技術を応用した先端的な農商工連携の実証化研究ということで予算が付いて進められている。ポイントは、いかに燃料費を抑えるか、そのためにいかに体積を抑えるかがカギ。そのために日本のモノづくりの技術が生かせる。特に、今後、女性の起業ともからめ、農業者と飲食業とをネットワークすること自体をビジネスにするとか、こうしたことを最大限支援することで、農業を後押ししていきたい」


つい先日、
東洋経済オンラインに、植物工場に関する記事が載っていて、「面白い!」と注目していた矢先のこの質疑。だから余計に耳に入ってきて、つい身を乗り出してやり取りを聞いてしまったのでした。

被災地の支援でも、特に高齢者への支援策として有効・有望なはず。オランダなどでは、品質管理や安定的な生産を確保するためにICT(情報通信)がフルに活用されているので、条件の厳しい地域でも稼働は可能なはず。今後の展開が楽しみな分野ですね。

以上、今日の参議院予算委員会からのトピックでした。明日は参議院本会議で、いよいよ社会保障と税の一体改革関連法案が審議入りします!