録画は溜め込んでたけど、見る時間が取れなくてほったらかしにしてた「ネ申テレビ」。某所情報で、現チーム4メンバー対して、宇野常寛氏、濱野智史氏が、「アイドル論」の講義を行うという企画があったことを知り、あたふたと最新の「ネ申テレビ Season 13#10 13期 14期 研究生合宿 第五章 アイドル論&MC編」を見てみた。
「なんじゃこりゃー」とは叫ばなかったけど、そういうレトリックをかませたくなるくらいに、とにかく面白かった。こりゃ見てなかったのは迂闊だったとばかり、この研究生合宿シリーズの第一回から、画面の前で正座して(←嘘です)、じっくり見ることとなった。というわけで、内容が濃いので一回分ずつ取り上げてみたい。今回取り上げるのは「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」。
撮影時期は、チーム4結成が発表された東京ドーム8月24日の数週間前とのこと。既にして研究生公演の評判は知れ渡っていたけど、この時点では新生チーム4結成なんて、おそらくは秋元康氏の頭の中以外には、アイデアすら存在しなかったタイミング。私の記憶が確かなら、その当時、新生チーム4結成なんて考えは、絶対にあり得ない以上の「無」の領域だった。
出演メンバーは、相笠萌、内山奈月、小嶋真子、岩立沙穂、岡田奈々、篠崎彩奈、高島祐利奈、橋本耀、村山彩希、西野未姫、前田美月、茂木忍の12人(敬称略)。
12人のデフォルトの状態は、いかにもな感じでわちゃわちゃしてる。してるけど同時に全員に凜とした風情がある。相笠さんが唯一、ちょっとやばい感じがあるけど、それでも猥雑感や下品な感じはまったくない。「普通」という表現だと伝わりにくいというのは、「ハート・エレキMVの続き」で書いたとおり。標準偏差における±2σの外ではない、けれども人間としての基礎能力は極めて高いみたいな。
つまりは所属する集団としては、一般的な意味でのエリート層感が半端ない。もちろん、オーディションに合格したんだから、それをもってエリートとすることにやぶさかではないけど、アイドルのオーディションって、そういう集団を選び出すものなんだろうか。真逆の集団であるところの、標準偏差における±2σの外を探し求めるものなんではないのか。この「普通」に優秀な子達という感触が、何とも不思議に感じられてしまう。
さて、ボイトレの講師は菅井秀憲氏。当然のようにお名前は存じ上げなかったけど、この先生は優秀だわ。その昔、AKBとは無関係の映像で、別のボイトレの先生を見たことがあるけど、その先生の教え方は、私でさえ分かるくらいにひどいものだった。それ以来、この世界の「先生」ってうさんくさいものなのかなと誤解してたけど、そこは素直に反省したい。
そんな菅井先生の、それなりに厳しいけど、合理的な教え方に、12人ともにしっかりと付いて行ってるのが、何より印象的だった。みんな真面目で真っ直ぐで、素直で集中力がある。教えを請う時に一番重要なことは、教えられたとおりにできることではなくて、教わるべきことに「気づく」ことなんだけど、映像を通して見る限り、みんな気づいてる。これは本当に凄いことだと思う。
そして菅井先生のレク後の感想が、これまた素晴らしい。「アーティストって、夢を作り出す人達で、それはもの凄く偉大な仕事。それを成し遂げるためには、僕にちょっとぐらい言われたぐらいで、めげないで欲しいし、それを超えていくような人達になってもらいたいな。」菅井先生も、かつてはアーティストを夢見た人なのかなと、ふと思った。
というわけで、この「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」を見るだけでも、この研究生達のスジの良さを見せつけられたように思うし、と同時に、そういう類いのスジの良さって、アイドルという存在様式とどう関わるのか考えさせられたし、このあたり、AKBの特異性を見事に指し示してるのかも知れない。
「なんじゃこりゃー」とは叫ばなかったけど、そういうレトリックをかませたくなるくらいに、とにかく面白かった。こりゃ見てなかったのは迂闊だったとばかり、この研究生合宿シリーズの第一回から、画面の前で正座して(←嘘です)、じっくり見ることとなった。というわけで、内容が濃いので一回分ずつ取り上げてみたい。今回取り上げるのは「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」。
撮影時期は、チーム4結成が発表された東京ドーム8月24日の数週間前とのこと。既にして研究生公演の評判は知れ渡っていたけど、この時点では新生チーム4結成なんて、おそらくは秋元康氏の頭の中以外には、アイデアすら存在しなかったタイミング。私の記憶が確かなら、その当時、新生チーム4結成なんて考えは、絶対にあり得ない以上の「無」の領域だった。
出演メンバーは、相笠萌、内山奈月、小嶋真子、岩立沙穂、岡田奈々、篠崎彩奈、高島祐利奈、橋本耀、村山彩希、西野未姫、前田美月、茂木忍の12人(敬称略)。
12人のデフォルトの状態は、いかにもな感じでわちゃわちゃしてる。してるけど同時に全員に凜とした風情がある。相笠さんが唯一、ちょっとやばい感じがあるけど、それでも猥雑感や下品な感じはまったくない。「普通」という表現だと伝わりにくいというのは、「ハート・エレキMVの続き」で書いたとおり。標準偏差における±2σの外ではない、けれども人間としての基礎能力は極めて高いみたいな。
つまりは所属する集団としては、一般的な意味でのエリート層感が半端ない。もちろん、オーディションに合格したんだから、それをもってエリートとすることにやぶさかではないけど、アイドルのオーディションって、そういう集団を選び出すものなんだろうか。真逆の集団であるところの、標準偏差における±2σの外を探し求めるものなんではないのか。この「普通」に優秀な子達という感触が、何とも不思議に感じられてしまう。
さて、ボイトレの講師は菅井秀憲氏。当然のようにお名前は存じ上げなかったけど、この先生は優秀だわ。その昔、AKBとは無関係の映像で、別のボイトレの先生を見たことがあるけど、その先生の教え方は、私でさえ分かるくらいにひどいものだった。それ以来、この世界の「先生」ってうさんくさいものなのかなと誤解してたけど、そこは素直に反省したい。
そんな菅井先生の、それなりに厳しいけど、合理的な教え方に、12人ともにしっかりと付いて行ってるのが、何より印象的だった。みんな真面目で真っ直ぐで、素直で集中力がある。教えを請う時に一番重要なことは、教えられたとおりにできることではなくて、教わるべきことに「気づく」ことなんだけど、映像を通して見る限り、みんな気づいてる。これは本当に凄いことだと思う。
そして菅井先生のレク後の感想が、これまた素晴らしい。「アーティストって、夢を作り出す人達で、それはもの凄く偉大な仕事。それを成し遂げるためには、僕にちょっとぐらい言われたぐらいで、めげないで欲しいし、それを超えていくような人達になってもらいたいな。」菅井先生も、かつてはアーティストを夢見た人なのかなと、ふと思った。
というわけで、この「ネ申テレビ Season 13#3 13期 14期 研究生合宿 第一章 ボイトレ編」を見るだけでも、この研究生達のスジの良さを見せつけられたように思うし、と同時に、そういう類いのスジの良さって、アイドルという存在様式とどう関わるのか考えさせられたし、このあたり、AKBの特異性を見事に指し示してるのかも知れない。