読み始めて真っ先に印象的だったのが、平易で簡潔な文章と内容の明晰さ。特別なことは何も書かれてないのに、あるいはだからこそ、隅々まで説得的。ああ、これって高橋さんそのものだわと納得される。指原さんの「逆転力」だと、指原さんの肉声で再生される感じだったけど、こちらは肉声と言うよりも文章の内容がストレートに届く感じと表現すれば良いかな。
指原さん同様、こちらも口述の可能性があるのかなとか考えたけど、いずれにしても編集の方が大変優秀なんだと思わせる。奥付を見ると、構成/吉田大助、装丁/平原史朗、編集/谷口晴紀とあって、これは「逆転力」と全く同一の布陣。
ここまで平易な内容なのに、そこに描かれている世界は限りなく広大なものになってる。「ひたすら器の大きい小さな巨人」という例の評価が思い出される。本書のどこか一部を切り取ってコピペしたとしても、大したことが語られてるようには見えないかも知れない。確かに太字になってる見出しとか、それなりのフレーズはあるにはあるけど、たいして特別感はないだろうと思う。けれどもその全体像には守備範囲というか、言わば枠組みが見えない。普遍性を把持してる、あるいは比喩としてだけど、無限の広がりを持つ。
これが正に高橋さんの才能なんだろうし、だからこそその才能は気づかれにくい、見え辛いもになってしまってるんだろうとも思う。この平易な内容の向こう岸がどれほど遠大なものか、それはAKBGという、正にこの人が携わった実例を通してでしか捕らえられないものなのかも知れない。本書を「リーダー論」として読むことに異議を挟むつもりはないけど、むしろこれは自著による高橋みなみ論、そして言わば散逸構造的な視点でのAKB48論でもあるだろう。
指原さん同様、こちらも口述の可能性があるのかなとか考えたけど、いずれにしても編集の方が大変優秀なんだと思わせる。奥付を見ると、構成/吉田大助、装丁/平原史朗、編集/谷口晴紀とあって、これは「逆転力」と全く同一の布陣。
ここまで平易な内容なのに、そこに描かれている世界は限りなく広大なものになってる。「ひたすら器の大きい小さな巨人」という例の評価が思い出される。本書のどこか一部を切り取ってコピペしたとしても、大したことが語られてるようには見えないかも知れない。確かに太字になってる見出しとか、それなりのフレーズはあるにはあるけど、たいして特別感はないだろうと思う。けれどもその全体像には守備範囲というか、言わば枠組みが見えない。普遍性を把持してる、あるいは比喩としてだけど、無限の広がりを持つ。
これが正に高橋さんの才能なんだろうし、だからこそその才能は気づかれにくい、見え辛いもになってしまってるんだろうとも思う。この平易な内容の向こう岸がどれほど遠大なものか、それはAKBGという、正にこの人が携わった実例を通してでしか捕らえられないものなのかも知れない。本書を「リーダー論」として読むことに異議を挟むつもりはないけど、むしろこれは自著による高橋みなみ論、そして言わば散逸構造的な視点でのAKB48論でもあるだろう。