映画「ゴジラ-1.0」を観る。映像が素晴らしいということで観に行ったが、脚本も良かった。
ゴジラが最初に上映された頃の設定で、戦後の日本にゴジラが襲撃してくる話。米ソの核開発が繰り返され、アメリカのビキニ環礁での水爆実験で目覚めた?ゴジラが東京に上陸。破壊の限りを尽くす。そのゴジラを特攻の生き残りの主人公等が力と英知を集めて撃退する展開。
ゴジラに爆弾を抱えて突入する主人公、特攻の再来?と思っていたが、意外な展開に救われる。
焼け野原となった戦後の東京、ゴジラの襲撃で破壊された東京。ガザやウクライナの今を想起される映像。主人公と同居する女性と子どもたちもまた戦争の犠牲者。今も無数の人々が家族を亡くし、友人を亡くし、希望を奪われている。
ゴジラの出現は核戦争準備の愚かな政治への警告。
上野公園にある西洋美術館。その入り口広場にある「カレーの市民」像。
ロダン作。
投降するカレー市民の嘆きの群像。