巷では9連休と大型連休で旅行花盛りのようだったが、我が家は正月はほとんど自宅に。
年賀状の発送作業などに追われながらのテレビ三昧の日々。
黒澤明監督の「七人の侍」は何度見ても素晴らしい。4時間を超える大作。後半の野武士集団との激闘が見せ場だが、農民たちが野武士の襲来ににおびえ、その対策として七人の侍集めをする場面がいい。野武士集団を倒して最後の場面で主人公が一言「今回も負け戦だった」「勝ったのは彼らだ」と田植えにいそしむ農民を指す場面は印象深い。この映画のテーマ。
「チャングムの誓い」は韓国歴史ドラマ。再放送だが、改めて見て再び虜に。朝鮮王朝の宮廷に母の遺言を果たすために調理人として、その後、権力闘争に巻き込まれ、流罪に。それでも女医として再び宮廷に戻ってくるドラマ。男尊女卑の時代にあって実力で王の主治医に。最後は民のために医を施す生涯を送る。
「べらぼう」はNHKの今年の大河ドラマ。江戸中期、一大ブームを巻き起こした浮世絵の出版元、蔦屋重三郎の物語。前作の「光る君」もそうだが、大河と言えば、戦国武将か幕末動乱期の志士たちが大半であったが、戦闘場面のほとんどない今回の「べらぼう」 江戸庶民の生活が描かれていくことを楽しみに。
歴史は英雄が作るのではなく、名もなき大衆が社会の矛盾に声を上げ、巨大なうねりとなって転換させる。そのうねりの中に指導者、リーダーが生み出される。
2025年、大衆の怒りのうねりは起きるのか。
葛飾区水元にある縛られ地蔵尊。隣には聖徳太子堂の八角堂。見事なたたずまい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます