原子核を形作る「三体核力」実証…関口仁子氏に「猿橋賞」
読売新聞 onlain より 220425
自然科学分野で優れた成果を上げた女性科学者に贈られる「猿橋賞」の今年の受賞者に、関口 仁子 きみこ ・東京工業大教授(48)(原子核物理学)が選ばれた。
同賞を主催する一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」が25日、発表した。
関口仁子・東京工業大教授
関口仁子・東京工業大教授
関口教授は、原子の中心部の「原子核」を構成する陽子や中性子が密集する仕組みを研究してきた。これらの粒子が三つの単位で固くつながる「三体核力」という力が、密集のカギになることを世界で初めて実験で証明することに成功、2002年に論文で発表した。
猿橋賞は、地球化学者で、気象庁気象研究所地球化学研究部長などを務めた猿橋勝子さん(2007年死去)が創設した同会が主催。1981年から50歳未満の女性研究者を対象に毎年贈られ、今年で42回目となる。
同会は賛助会員や寄付を募っている。詳しくは同会の 公式サイト で。