地震発生!どう対応する?揺れが収まったら?緊急時の対応まとめ
東京新聞 より 220523
「大地震がいつ起きてもおかしくない」といわれる日本列島。もし大きな揺れを感じたら、どうしたらいいのか?危険から命を守り、避難するには。備えについてまとめた。
◆最優先は身の安全
ぐらっと大きな揺れを感じたり、緊急地震速報をキャッチしたら、身の安全を最優先に行動する。
大きなテーブルの下など、ものが落ちたり、倒れてきたりしない場所で揺れが収まるのを待つ。高層階にいると建物が大きくゆっくり揺れ続け、家具などが移動してくることがあるので注意する。
自宅にいる場合、キッチンは冷蔵庫といった家電に加え、食器など物が多いので危ない。倒れやすいものや物が落ちてきそうな場所から離れる。料理中でもまずは身の安全を最優先に、火の処理は揺れが収まってから。慌てない。寝室にいたら、窓から離れ、布団や枕で頭や身を守る。
◆揺れが収まったら
火の確認をする。もし出火していても落ち着いて消火する。消火器がないときは、鍋にふたをして空気を遮断することで火が消える。ぬらしたシーツやバスタオルを手前から鍋にかぶせても空気を遮ることができる。
消防庁のホームページによると、初期消火ができるのは火が天井に達するまでといい、火が自分の背を超えていたり、火が広がり危険だと感じたら速やかに避難する。
屋内では壊れた家具や割れたガラスなどに注意する。底の厚いスリッパなどで足を守りながら移動する。
ドアや玄関、窓を開けて、避難できるように出口を確保する。窓ガラスや看板などが落ちてくる可能性があるので、慌てて外には飛び出さない。倒壊するおそれがあるので、ブロック塀から離れる。
▶次ページ・外出先ではどう対処する?やっぱり身の安全が最優先
◆外出先では?
大きな揺れを感じたり、緊急地震速報を受信したら、まずは身の安全を最優先に行動する。ものが落ちたり、倒れてきたりしない場所で揺れが収まるのを待つ。
オフィスでは棚が倒れたり、固定していないコピー機が動いてきたり、棚が倒れてきたりする恐れがある。ビルの高層階にいると建物が大きくゆっくり揺れるので、周囲に気を付ける。
スーパーやコンビニでは棚から離れ、買い物かごやカバンなどで頭を守る。
エレベーターの中にいたら、全ての階のボタンをおして最初に止まった階で降りる。
屋外では、ビルからの落下物に注意する。繁華街では看板やネオンサイン、住宅街ではエアコンの室外機、プランターなどが落ちてくるかもしれない。
◆屋外では落下物に気を付けて
屋外で揺れを感じたら、公園などの広い場所に逃げるか、比較的新しい耐震性の高いビルに避難する。垂れ下がっている電線には近づかない。
建物内にいたら場合には、エレベーターが動いていても使わない。停電や揺れで閉じ込められるかもしれない。もし閉じ込められても、慌てずにインターフォンで連絡して救助を待つ。
店舗や駅にいれば、従業員や駅員の指示に従う。非常口に駆け寄ると、人が殺到してけがをする恐れがある。人混みでパニックにならないよう冷静に。
地震発生直後は道路や駅が大混雑する。公共交通機関の運行が止まることもある。会社や学校など、安全な場所にいれば、むやみに移動せずにとどまる。
移動中などであれば、学校や都営施設などの「一時滞在施設」で待機する。「東京都防災マップ」でも見られる。