女帝 小池百合子/石井妙子/文藝春秋/2020
都知事小池百合子の伝記本スタイルで、学歴詐称疑惑解明を目指す内容となっている。都知事小池百合子は、国会議員時代から、隙のないファッション感覚の議員である。ファッション的にはなかなかでそれを武器にし、かっこよくかつ女性活躍の旗頭みたいに演じている面が多分にある。
この本で興味を引くのは二つある。数多くの人が、学歴詐称疑惑解明に係わっていること。信じ . . . 本文を読む
最高裁判所―司法中枢の内側/野村二郎/講談社現代新書/1987
著者は朝日新聞OB記者。今や朝日新聞というと、フェイク報道する記者だらけとみられる時勢となったが、著者は違うタイプの人物であるようだ。一方で、(我々が知る)新聞記者たちは、日頃の研鑽を怠り、スクープ狙いの(客観的な視点に欠け、分析能力が足りない)方が多いが、著者は、司法について日々コツコツ勉強しつつ、その研鑽の結果を本にまとめたと裏 . . . 本文を読む
世界の富の99%はハプスブルグ家と英国王室が握っている/真田幸光/宝島社新書/2012
一見、陰謀論めいた本であるが、著者は銀行家としての経験から、推論の位置づけで、世界の富の99%はハプスブルグ家と英国王室が握っているとする説を紹介している。
確たる証拠はない。が、スイスやオーストリアが永世中立国であったこと、スイスに名義人秘匿の巨額の預金があることなど、通貨、銀行取引にまつわるよもやま話か . . . 本文を読む
トランプ大統領とアメリカの真実/副島隆彦/日本文芸社/2016年
4年前の大統領選挙の数か月前に予言(予告)し書かれた本。トランプ当選を予言した言論人は、他に藤井厳喜、木村太郎がいる。この本の面白いのは、トランプという人物が係わった、アメリカ政界の表と裏隠す意図なく、トランプの良い点、そうでない点も、書かれていることである。巻末に、年表データがついている点も貴重。
書かれていることすべてが真実 . . . 本文を読む
国連の正体 99%の日本人が知らない世界の裏側/藤井厳喜/ダイレクト出版/2020
ユネスコ、WHOなどで繰り広げられる、中共などの政治謀略工作の実態を分析した、タイムリーな本。国連内部が、国連職員によって食い物にされていることがわかる。特に、WHOについては、コロナウイルス騒動拡大をもたらした元凶として、現事務局長がエチオピア政府高官から転出することに至った政治的背景などが書いてある。加えて、 . . . 本文を読む
知ってはいけない 隠された日本支配の構造/矢部宏治/講談社現代新書/2017
日米合同委員会、在日米軍、日米地位協定などについて、歴史的経緯、条約、法規制、解釈など、多角的視点から分析を試みた、好著。日本の政界で長年続いた政治的慣行の不可解さに気づいている人、なぜ在日米軍についてアンタッチャブルな状態が継続されるのか、なぜ中川昭一大臣がクスリを盛られたのか、なぜ福田総理は突然辞任しなぜ小渕首相は . . . 本文を読む
あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ/鳴霞/飛鳥新社/2013
中共スパイのスパイネットワーク、考え方、スパイ工作の手口、各国の汚染状況等を無駄なくコンパクトにまとめた貴重な本。古書価格は数千円となっているが、核心を突いた内容であるだけに、工作活動の一環として古書を買い占め焚書しようとしているのかもしれない。
鳴霞は、中共でのコロナウイルス問題について、現地情報を連日、動画にて発信し続けている。日 . . . 本文を読む
静かなる日本戦区/坂東忠信/青林堂/2013
中国に対して甘かった民主党政権時代、中国による間接侵略行為に遭遇した現場警察官の経験に基づき書かれた本。内容は、元警察官が書いたものなのでほぼ間違いはない、気がする。しかし、この本は、読み手がどういう気持ちになるのか、まるで配慮がない。とにもかくにも中国嫌いを増やす意図が著者にあるのではないか、それくらい中国人の悪さを、これでもかこれでもかとまくした . . . 本文を読む