軍隊なき占領 戦後日本を操った謎の男/ジョン・G・ロバーツ、グレン・デイビス著/森山尚美訳/講談社/2003
戦後社会に影響を与えた、表社会の人物の所属する組織と立ち位置を解説した本。裏社会、謀略組織の人物は出てこない。
日米外交史上の要人がこの本にて登場する。
マックス・E・ビジョップ、ウイリアム・R・キャッスル、ユージン・H・ドゥーマン、アドナン・E・カショギ、ジェームズ・L・カウフマン、ハリー・F・カーン、コンプトン・パケンハム、ケイ・スガハラという聞き慣れない人物についての情報が読める点、著者が戦勝国アメリカ側の人物である点で、アメリカ対日協議会ACJを通じた対日(支配)工作の全貌が掴めることは衝撃的である。日本人では、外交史的に無関係な存在と思われていた国際交流センター理事長の山本正が登場する、唯一の本である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます