関東軍 在満陸軍の独走/島田俊彦/講談社文庫/2005
1965年に中公新書で出版された本の再刊。
著者は、外交史、軍事史分野にて史料に基づき検証を行う、日本近現代史の研究者。また、著者は、島田俊彦文書と呼ばれる、敗戦後焼却を命じられた軍令部保管の対中外交・軍事関連文書を保管していた。
従って、著者によるこの本は、そうした史料の積み重ねの上に、書かれたものとして評価しうる。
文章的には、少し堅い書きぶりで読みやすいとは必ずしも言えないが、筋は通っている。
ただ、日本軍、日本政府側の記述が中心であり、中華民国、イギリス、ドイツ等に係わる記述が、若干浅い印象があり、筋として概ねその通りと読める一方、そうした点からのアプローチがあれば、この本はもっと高い評価を得ていたと思う。
そういう意味でいい歴史書であるが惜しい本である。
1965年に中公新書で出版された本の再刊。
著者は、外交史、軍事史分野にて史料に基づき検証を行う、日本近現代史の研究者。また、著者は、島田俊彦文書と呼ばれる、敗戦後焼却を命じられた軍令部保管の対中外交・軍事関連文書を保管していた。
従って、著者によるこの本は、そうした史料の積み重ねの上に、書かれたものとして評価しうる。
文章的には、少し堅い書きぶりで読みやすいとは必ずしも言えないが、筋は通っている。
ただ、日本軍、日本政府側の記述が中心であり、中華民国、イギリス、ドイツ等に係わる記述が、若干浅い印象があり、筋として概ねその通りと読める一方、そうした点からのアプローチがあれば、この本はもっと高い評価を得ていたと思う。
そういう意味でいい歴史書であるが惜しい本である。
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