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学生時代、一応、英文学というものを学んでおりました。
アリスやマザーグースなどの、言葉遊びや駄洒落は、
普通に辞書を引いても、訳せなかったりして、厄介でしたが、
逆に、辞書って楽しい!かも?と、横道にそれてしまったりしていました。
そんなときに、このザンスシリーズに出会いました。
近所の古本屋です。
それまでは、星新一さんや赤川次郎さんなどを読んでいました。
なぜ、そのときファンタジーを読もうと思ったのかは、よくわかりません。
数あるファンタジーの中で、「カメレオンの呪文」を手に取ったのは、
単純に、何かの賞を受賞と書いてあったからです。
はじめに、読み始めたときは、わかりませんでしたが、
ザンスは、各所に駄洒落が形を持って存在する世界でした。
翻訳者の方が、日本のものに置き換えるのに、
非常に苦労されるほど・・・
もちろん。いわゆる、ファンタジーの世界の先住人たちは、
当然のごとく、存在します。
この世界では、力の大小こそあれ、登場人物たちはなにかしらひとつだけ、
魔法の力を持っています。
そして、この世界のルールで、おなじ魔法が重複することはないのです。
主人公は、多少の例外を除き、毎回変わります。
駄洒落に隠されていますが、
魔法や、翼などの身体的特徴や部族の特徴などは、
マンダニア的(ザンスでは、魔法のない世界を「マンダニア」と呼んでいる)に
表現すれば、個性や能力の暗喩で、
登場人物たちは、きわめて現実的な問題に、現実的に取り組み成長していきます。
誰にでも、何かしらの取柄はあるのだ、今なくても、きっと見つかるのだと、
希望が持つことができました。
『魔法の国ザンス』 シリーズ ピアズ・アンソニー 著
1. カメレオンの呪文
2.魔王の聖域
3.ルーグナ城の秘密
4.魔法の通廊
5.人食い鬼の探索
6.夢馬の使命
7.王女とドラゴン
8.幽霊の勇士
9.ゴーレムの挑戦
10.悪魔の挑発
11.王子と二人の婚約者
12.マーフィの呪い
13.セントールの選択
14.魔法使いの困惑
15.ゴブリン娘と魔法の杖
16.ナーダ王女の憂鬱
17.名誉王トレントの決断
はじめの方は、例のごとく、黄色の古本屋行きとなってしまいました。
あれだけ、書店めぐりしていたのに、17巻が出ていることに気づきませんでした。
トレント、ビンクなど、初期メンバーがお気に入りなのですが・・・
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