女給さんの書棚

職場は博多駅...でしたが現在は佐賀駅。甘い誘惑にめっぽう弱い和菓子店スタッフの日常。

ザンス

2007年02月07日 18時35分13秒 | ファンタジー


学生時代、一応、英文学というものを学んでおりました。
アリスやマザーグースなどの、言葉遊びや駄洒落は、
普通に辞書を引いても、訳せなかったりして、厄介でしたが、
逆に、辞書って楽しい!かも?と、横道にそれてしまったりしていました。

そんなときに、このザンスシリーズに出会いました。
近所の古本屋です。
それまでは、星新一さんや赤川次郎さんなどを読んでいました。
なぜ、そのときファンタジーを読もうと思ったのかは、よくわかりません。
数あるファンタジーの中で、「カメレオンの呪文」を手に取ったのは、
単純に、何かの賞を受賞と書いてあったからです。

はじめに、読み始めたときは、わかりませんでしたが、
ザンスは、各所に駄洒落が形を持って存在する世界でした。
翻訳者の方が、日本のものに置き換えるのに、
非常に苦労されるほど・・・
もちろん。いわゆる、ファンタジーの世界の先住人たちは、
当然のごとく、存在します。

この世界では、力の大小こそあれ、登場人物たちはなにかしらひとつだけ、
魔法の力を持っています。
そして、この世界のルールで、おなじ魔法が重複することはないのです。
主人公は、多少の例外を除き、毎回変わります。
駄洒落に隠されていますが、
魔法や、翼などの身体的特徴や部族の特徴などは、
マンダニア的(ザンスでは、魔法のない世界を「マンダニア」と呼んでいる)に
表現すれば、個性や能力の暗喩で、
登場人物たちは、きわめて現実的な問題に、現実的に取り組み成長していきます。

誰にでも、何かしらの取柄はあるのだ、今なくても、きっと見つかるのだと、
希望が持つことができました。

   『魔法の国ザンス』 シリーズ  ピアズ・アンソニー 著
        1. カメレオンの呪文
        2.魔王の聖域
        3.ルーグナ城の秘密
        4.魔法の通廊
        5.人食い鬼の探索
        6.夢馬の使命
        7.王女とドラゴン
        8.幽霊の勇士
        9.ゴーレムの挑戦
       10.悪魔の挑発
       11.王子と二人の婚約者
       12.マーフィの呪い
       13.セントールの選択
       14.魔法使いの困惑
       15.ゴブリン娘と魔法の杖
       16.ナーダ王女の憂鬱
       17.名誉王トレントの決断

はじめの方は、例のごとく、黄色の古本屋行きとなってしまいました。
あれだけ、書店めぐりしていたのに、17巻が出ていることに気づきませんでした。
トレント、ビンクなど、初期メンバーがお気に入りなのですが・・・

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