伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

御篭もり(おこもり) 

2008-07-18 19:11:10 | Weblog

神社の御札を部屋の壁に貼る方が居られるようです。
これは、御札に対する考えが全く理解されていません。
貼るという事は、糊か押しピンで壁に止めるのでしょうか。
壁に貼るとは、もちろん榊も水も供えられてはいない筈です。
神霊を押しピンで串刺しにして、ここで見張りをして欲しいと
番犬のように思うのでしょうか?
このような非礼をする方は、あちらこちらの神社札をベタベタと
貼っているものです。知らないとは言え、自分の欲深さ我良し
が根底にないか、考えて頂きたいです。
また、仏教系の貼る呪文札などは、毒には毒で制す仕組み
の物なので、こんな物を家内に貼ると、陽気も去ります。
余計な霊的磁気を発する物は、住む人を陰気にします。

御札とは、神霊が宿る寄り代です。
御札に神が常駐している訳では、ありません。
内在神を抱える人間が、気持ちを込めて榊や御水を供える
行為が、霊的磁気を生みます。これに加えて感謝の磁気波動
を神棚へ捧げると、御札を納めた神棚の内部空間に、お祭を
実践する人間の霊的磁気が篭(こも)ります。
この捧げられた霊的磁気が、御札と縁のある神霊を引き寄せ
ます。どんなに距離が離れていても、一瞬で神霊は寄ります。

神棚の中の御札を置く空間が大事です。
神棚の扉は、空間を構成する為に、閉めた方が良いです。
古神道では、狭い部屋に篭り、神霊との邂逅をする行法が
古来よりあります。
民間伝承でも、穀物の収穫が終わったに、田んぼに萱や藁
で小屋を作り、その中に神を祭り、五穀豊穣への感謝を捧げ
ながら、半月ほど篭もる風習が太古からありました。
「御篭もり」などと称されて、神聖な行事とされて来ました。
アメリカのインディアンにも、狭いテントの中に篭り、神霊との邂逅を
体験する儀式があると聞いています。
日本の現代では、神社の祭りとして、この風習が置き換わ
ったと感じます。

少し話しが違いますが、伊達政宗は考え事をする時、畳半畳
の狭い部屋を作らせ、そこで必ず思案に暮れていたそう
です。 狭い部屋ならば、自分の霊的磁気で空間を満たす事
ができ、良い知恵が浮かんだ様です。
家が狭い? 良いでは無いですか~。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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コメント (155)
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