静かであること

電車に乗っている時に、とても「静かな」幼児を見ました。親の強制では無く、外の景色を見ながらとても自然な感じで、一人で景色を楽しんでいる風でした。
その幼児のたたずまいを視た私は、久しぶりに大いなる刺激を受けました。
果たして、今のこの幼児の心境に敵う大人が、何人いるのだろうか？と。
みんな大人に成るにつれて、
「明るい静けさ」　「何も考えない静けさ」
を失くして行きます。

どんな大人を視ましても、心中が決して静かでは無いのです。
たとえ黙って座っていましても、その心は色んな物事を考え・心配し・心が動いているのが視て分かります。
私は相手の写真の目を見れば、その心が騒々しいか否かが分かります。
もし心が静かな人と出会いますと、その人には一目を置きます。何かを「成す」ことが可能だからです。

大人に成るにつれまして、試験の心配や、来月の支払いや、対人関係や、仕事のノルマや、家族への心配が、心の中を絶えず動いています。
表面では物静かにしていましても、心中では汗をかくほど漏電しています。物凄いエナジー量の価値ある生命力をムダに捨てています。
もし、この漏電を貯めることが出来ますと、その人は思い通りに自分の「思い」を実現することが可能に成ります。

電車で見かけた幼児も、大人に成るにつれて「心が動き出す」ことでしょう。
心が騒々しく動き出せば、自分の人生の色んな物事を削り始めます。
誰もが子供の時に保持していた、自分の心の良い部分を段々と失くして行きます。
だから逆に言いますと、疲れた大人でありましても、ざわつく自分の心に対して、

「静かであること」を意識することが、自分の真の安心と幸福へのカギであることを知っておいてください。
どんな求道と修行を重ねようが、たどり着く究極は自分の心が常に「静かであること」です。これはゴールです。

悩み出す自分自身に対して、
「静かにしよう」　「静かにしなさい」　と言い聞かせ、
「静かな心を心がける」ことが人生には有効なのです。
これが、悩むこと、考え込むこと、よりも解決・改善への道を「自然と」歩かせてくれます。

自分の生活の中で、気持ちを「静かにすること」を試してください。
最初は意識してすることでも、「継続」が本物にしてくれます。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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