悲しみとは

「悲」という漢字を見ますと、「心」の上に「非」です。
文字の由来としましては、「非」が胸の肋骨を意味しており、胸が裂けるほどの痛み、心が裂けるほどの辛さを感じます。

更には、「非」を否定形の「～が無い」という解釈をしますと、文字の下に「心」の字が在ることから
「悲」＝「心が無い」、心に非ず、そこに思いやりが無いこと、それに良心が無いこと、
人道を外れたこと、などを「悲」の文字から感じます。

私たちは色々なことで悲しみますが、本当は何に対して悲しいのか？を分かっているのでしょうか。
表面的には、～を無くした、～を亡くした、～を失敗した、・・・・色々な理由が有ります。
しかし本当に深い悲しみの心の奥の原因は、自分の心（良心・内在神）を無くしていることが、深い寂しさと飢餓感を起こしていると感じます。
母性を求める赤子のように、いつまでも泣くわけです。

逆に言いますと、これは深い悲しみを乗り越えるための大きなヒントに成ります。
自分の心から母性（良心・愛情・内在神）を無くしていることが、深い悲しみの原因であることに気付きますと、「自分が」大きな母性を取り戻せば深い悲しみから解放されるはずなのです。

これを裏付ける証拠としましては、表面的な悩みの原因が解決しましても、それを切っ掛けとしてウツなどに移行するケースが有ることです。
それはまだ、自分の心を無くしたままの状態であり、「自分の母性を取り戻すケアが重要なことを知らないため」だと感じます。

真に深い悲しみを終わらせるためには、自分が
＊　心を持つこと。良心を取り戻すこと。
＊　自分の中に在る育てる母性を思い出すこと。
これは、他人から愛情を期待しても限界がありますから、自分から愛情を「出す」生活をするのです。これが呼び水となって、こんこんと無限の愛情が自分の右胸（内在神）から湧き出るように成ります。

コノ世は、自分が出すモノが減る世界では無くて、自分から出すモノが入って来る、更に増えて戻って来る世界であるのが霊的真相です。
お金は貯めることが大切ですが、愛情や心配り、思いやりは自分から出せば出すほど逆に自分に与えられる環境に変わって行きます。
これが金銭以上に本当に魂にとって大切なことであり、死後にも持ち越せる真の善徳貯金なのです。自分の魂の次の転生の環境を決めて行きます。

お金の貧乏に成っても良いですが、心が無い、愛情が無い、更には母性（内在神）まで亡くした人に成っては生けません。それは餓鬼（ガキ）に心身ともに変わって行くからです。これは、魂にとりましては本当に悲しいことなのです。

自分から良心と愛情を思いっ切り「出す」ことの大切さを知っていれば、どんな悲しみが来ましても必ず立ち直ることが出来ます。
今日も自分の良心と母性（先祖と内在神）に感謝して生きましょう。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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