「無縄自縛」（むじょう じばく）から、無錠解放（むじょう かいほう）へ

道元禅師の言葉に、【無縄自縛】（むじょう　じばく）というものが有ります。

多くの人々は、
・　自分を縛る縄などないのに、「自分はダメだ」という「思い込み」で、自分で自分自身を縛っている。

・　他人を気にする気持ちが、嫌な想像を生んで邪見となり、自分を懲（こ）らしめる自縛となる。

このような解釈を感じます。
何かにつけて、「自分はダメだ」「どうせ自分なんか」「こんな奴」と、自分自身のことを思い込む人がいます。
そういう自分を抱えながら、他人に対しては攻撃的に成る人もいます。

他人の悪口が好きな人の心の奥底には、その人なりの「無縄自縛」を隠していることを感じます。
他人の悪口を言う人ほど、コンプレックスを抱えた人だと感じます。

現代社会には、心の無縄自縛だけでは無く、
・　会社からの無縄自縛
・　夫婦や親子の無縄自縛
・　家庭からの無縄自縛
・　独身はダメだという無縄自縛
などなど。

本当は、自分を縛る縄など無いのに、「こう有るべきだ」という無縄自縛を誰もが感じています。
この無縄自縛が、思う以上に強力であり、自我（じが：ワレよしの気持ち）が強い人ほど働くことがあります。

・　他人の悪口を言いたくなった時、
・　自分の心が、何をしても楽しめない時、
・　理由なく自分の心が悲しい時、

こういう時が有れば、自分で自分を縛る無縄自縛の縄が、１本、２本、と自分自身を縛っていると思い、
「エイッ！！」と切断するイメージトレーニングをするのも良いです。
・　型から入ること
コノ世は、「型」が作用する次元だから、無意識から起こる無縄自縛に対しては、「行為」が有効です。

型が有効な次元だからこそ、「正しい」先祖供養や、「三社の」神祭りも、やはり現実的な意味を持ちます。
ちょうど春の季節は、知らずに無縄自縛で苦しむ人が増えます。
これも正しい知識と出会う縁が無い人は、自分で自分自身を殺す人も出ます。
未来は白紙、新規を試しに来た次元とは、時には非常に残酷です。

無縄自縛を起こさせない生活態度が大切です。これには、
「生かされているだけでも、有り難い」
「命があれば、それで御（おん）の字」
という下からの目線を持つことが大切です。

心の目線を雑草にまで下ろせば、すべてが青々とした平地の景色が広がります。
「アホでも良い。たくましく育って欲しい」
（by ﾎﾞﾝﾚｽﾊﾑ、とか何とかｳｿﾋﾟｮﾝ）

無錠解放（むじょう　かいほう）。
自分を縛る錠（かぎ）も縄も無い。自分の心は自由だ。
これを思い出しながら、春を楽しく過ごしましょう。

生かして頂いて 有り難う御座います

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