Enjoy! 楽しんで！

外国のレストランで料理を出された時に、
「Enjoy〜」（楽しんでね〜）
とウエイトレスさんに一声掛けられますと、日本との視点の違いを思い出すことがあります。
買い物をした時も言われるものです。

日本の庶民的な食事店では、オフィス街の昼時などは特に誰もが黙々と食べているものです。
中には仕事のことを考えながらなのか？　厳しい顔で食べている人も居られるものです。
そういう雰囲気の店で食事を配膳された時に、もし店員さんから「楽しんで〜」と一声掛けられて去られますと、
「苦しんで〜」　と聞こえるかもしれません。　（ｳｿﾀﾞｽ）

１回の食事も、真剣に楽しんで食べること。
時間に合わせた惰性的な食事では、食べることを楽しむことも忘れています。
しかし、もし自分が不治の病を宣告された後ならば、いかがでしょうか？

何気ない食事でも、「楽しんで〜」の一声を真面目に受け止めることでしょう。
これが最後の食事だと思いますと、料理を様々な視点から良く見て食べることでしょう。

日本人は、仕事を楽しむ視点も欠落しています。
・　仕事に就く前から、苦痛と心配心だけ。
・　就職に成功しても喜ぶのは一瞬だけ。後は苦痛の先入観が始まる。
・　仕事の最中も、「楽しんで〜」どころか、些細なことも「ヤダヤダ〜」「苦しい〜」という視点でしか見ない。

食事や仕事を「楽しんで〜」という視点よりも、「苦しみだ〜」と思いながら過ごしている日本人が多いと感じます。
日本で仏教が広がったのも、仏典に、

「人生は一切が苦しみだ〜」（一切皆苦・諸行無常）

と書いてあるから、「ほら、やっぱりね」と相性が良かったのでしょう。
でも、人生は有限であることを思い出しますと、食事も仕事も「楽しんで〜」という視点が正解であることが分かります。

この一瞬一瞬は、ムダでは無いのです。
かけがえのない、二度と無い、一期一会（いちごいちえ）の食事であり、仕事なのです。
どんなに嫌いな他人でも、家族でも、もし今日が最後で死別したならば、後悔することが有るものです。
嫌々過ごした時間を、後悔することでしょう。

どんな中でも、楽しんで見せましょう。
花を美しく感じるのは、期間限定だと分かっているからかも知れません。
踏んでも壊れない、永遠に生きる存在ならば、誰も花を見ないかも知れません。

誰もが必ず死んで行く存在だからこそ、
・　他人を許せるし、許しておいたほうが後悔がないかも知れません。
・　食事も、仕事も、楽しんで置いたほうが死後に後悔しません。
・　すべては一瞬一瞬のプレゼントだった。

「Enjoy!」（楽しんで！）
「Have a nice day!」（良い１日を〜！　良い１日にしよう・持とう）
このように、「しよう」と、自分で思うことが大切に感じます。
こういう気持ちが健康にも大切であり、病気も退治してくれることでしょう。

生かして頂いて 有り難う御座います

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