メイストーム(5月の嵐)は、今の時期に北海道を通過する低気圧のこと。
68年前、この嵐にまきこまれて大きな漁船遭難事故が発生した。
釧路市立図書館より
この時の低気圧は、釧路沖で960ヘクトパスカル。まさに台風の直撃という状況で、多くの漁船が遭難した。
厚岸の漁師であった私の義祖父の船が遭難し、船もろとも8名が行方不明のままである。厚岸のお墓には遺骨がない。
お盆にはお墓詣りをしている。
知床の観光船の事故であらためて思い出した。
知床の観光船の沈没は14人が死亡し、未だに12人が行方不明だ。関係者の必死の捜索が続いている。残されたご家族の心痛はいかほどか。
それにしても知床観光船の事故はあまりのずさんな運行管理であったことが次々と明らかになっている。
同時に、冬の海で救命筏が義務化されていないということに驚いた。そして国の安全管理にも大きな問題があったこともハッキリしてきた。
国土交通省の責任も追及されなければ。
そして救命筏の義務化をはかる法改正も急がれる。お金がかかるという問題ではない。
「板子一枚下は地獄」という教訓は今もいきている。