毎年恒例ですが・・・ボジョレーヌーボーの話

やっとこ世間もわかってきたようでして・・・

ボージョレ・ヌーボー、１９日解禁　お祭り下火も「今世紀最高のでき」

ボジョレーヌーボーで大騒ぎしなくなったのはワインが日常的に飲まれてきたからではないかと思うんですよ。
昔はそんなにワインなんか詳しくなかったと思うんですよ、日本人って。

エセワイン通とかマスコミが
「ボジョレーヌーボーというワインは日本が一番早く解禁する限定ワイン」
なんて煽って、日本人は
「おお、そうか!だったら飲まないと」
ってなって、一大ブームになったって感じかな。

きちんとしたフレンチでも堂々とボジョレーヌーボーを薦めてたし。
そりゃあそうだよね、客が要求しているんだから置きますよ。
ソムリエなんかは
『もっとこの料理に合うワインがあるんだけどなぁ』
なんて思っていながらもね。

でも、あくまでもボジョレーヌーボーはお祭り用のワインですからね。
ここ最近、やっとこ本物のワインを楽しむ人が増えてくると、ヌーボーそのものの価値観に変化が出てくる訳です。

「これって、今年のぶどうの作柄チェックの為のワインなんだな」

そう考える人が増えてきたんでしょうね。

消費者のほうがすでに意識が変わっているのにも関わらず、相変わらず「昔の夢をもう一度」って必至こいているメーカーとか卸とか本部とかがお店に泣きつくんですよ。
『買ってください～』って。
コンビニ本部とかだと店員に売りつけようとするからね。
1人最低１本な!とかさ。
大抵こういう号令かける奴って上司にお手てスリスリ野郎なんだけどさ。
店ごとに売り上げランキング作って、朝礼なんかでご丁寧にも発表して、売り上げ悪いところのSVを徹底的につるし上げる訳ですよ。
『お前、やる気あるのかぁ?あ??』
みたいなね。
あまり、それが続くとSVから直営店勤務に格下げ。それが嫌だからSVは店舗に強制的に買わせる訳ですよ。

ボジョレーに限った話じゃないけどさ。
いやだいやだ(苦笑)


それはまあ置いといて・・・
ボジョレーヌーボーをバカみたいに奉るような事をしなくなったのはある意味朗報ですよね。
大体ボジョレーヌーボーよりも勝沼辺りの国産新酒のほうがうまかったりするんですよ、実は。

まあ、明日ですか、何でも今世紀で一番いい出来とか・・・
なんか去年もここ１０年で一番いい出来とか騒いでたような・・・
ワンパターンかよっ!!

このキャッチフレーズ、全く信頼できないよね、ホントにさ。