日本では未だに胃癌発生率が全癌のトップであり、その死亡率は2位である。また我われ秋田県の胃癌死亡率は全国トップであり、不名誉な記録として、大いに反省しなければなりません。毎年当院でも数人の進行癌がみつかり、中規模地域病院や大学病院に紹介するのですが、手遅れの症例(進行癌)では残念ながら完治せず結果的に死亡することのなります。小生は胃レントゲンの判定医もやっておりますが、残念ながら胃レントゲンの診断率は低く、50~70%でありまして、つまり見落としが約50%近くあるということです。癌専門医として、積極的に内視鏡検査をお勧めします。何故なら、診断率が95%以上と高く、その場で疑わしい場合は組織検査(生検)も同時にできるため、1回で確定診断がつき、経済的にも時間的にも負担が少ないことになります。さて、胃癌発生の原因ですが、最新の考えではピロリ菌感染による慢性炎症に塩分過剰摂取が加わると胃癌発生が優位に高まると考えられており、特に上部消化性潰瘍(胃潰瘍/十二指腸潰瘍)の患者さんでは必ずピロリ菌の検査が必要であります。またピロリ菌感染症例でも除菌することで明らかに胃癌リスクを軽減することが期待できます!いずれにせよ、近医専門医にて、内視鏡検査とピロリ菌検査についてご相談してみてください!!
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