最近、仕事のストレスから体調不良を訴え、当院を受診する患者さんが増えているように感じる。まず、多いのは胃腸障害であるが、検査にても器質的な病気がない場合は臨床的に過敏性胃腸炎(腸症候群)と診断され、気質的/精神的な異常を伴う運動障害あるいは知覚障害が存在する。これには必ず不定愁訴が混在し、しかも定期的あるいは突発的に表出する。つまり、目に見えないストレスが背後に存在しており、微妙に増減して自覚症状を揺り動かしている。かつては自律神経失調症として一派一からげに扱われていたが、潜在的”鬱状態”の存在が次第に理解されるようになり、心身症など精神障害の立場から理解されるようになってきている。そんな中、”パニック障害”を訴える患者さんが目に付くようになってきており、まずは医学的な人間関係を構築して、”真実”を聞き出すことが重要であろう・・・。最近ではSSRI/SNRIなどの副作用の少ない抗鬱剤が開発されており、抗不安作用も合わせ持っており、こうしたパニック障害の症例には非常に有効である。ストレスの多い職場は何処だ?とは言わないが、かつてのストレス発散3法の「飲む」「打つ」「買う」が様変わりして、最近では「(薬を)飲む」「うつ(病)」「(宝くじを)買う」に変貌しているらしい・・・。とにかく、おかしいと持ったら悩まず、まず最寄の内科に御相談ください。(もちろん必要に応じて専門医に紹介いたします。)
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