ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

2型DMに対するリオベルの臨床効果

2012年09月11日 17時19分30秒 | 診療&トピツクス

 現在、当院では2型DM症例に対し、レオベルHD(LD)を投与してその効果判

定の評価可能な症例が23例ありました。残念ながら治療継続できず、途中脱落

症例が6~7例おりました。この多くは患者さんの治療継続の意思がなかったこ

とに起因しており、明らかな副作用によるものではありません。これらの評価可

能な症例では新患(7例)と再来症例(16例)であり、他剤先行例では完全中止

後ウオッシュアウト期間を設けず、その直前と3~4か月後に生化学検査を施行

して、臨床効果を判定しました。当院ではインスリン抵抗性改善薬ではTZD(チア

ゾリジン)系剤であるアクトス(ピオグリタゾン)を頻用しており、特にそのアデポネ

クチン改善効果(2~3倍増加)に大いに期待しております。従って、先行症例では

アクトスあるいはDPP-Ⅳ阻害薬のネシーナ(アログリプチン)を単剤処方あるいは

併用している症例も少なからずあり、スムーズなリオベルへの切り替えが可能であ

った。詳細な結果は後日報告するが、優位な血糖改善効果および脂質プロファイル

の改善効果があることを確認している。体重増加も若干ばらつきがあるが、さほど

増えないようであります!!(ちなみにリオベルはアクトスとネシーナの配合剤です)

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