現在、当院では2型DM症例に対し、レオベルHD(LD)を投与してその効果判
定の評価可能な症例が23例ありました。残念ながら治療継続できず、途中脱落
症例が6~7例おりました。この多くは患者さんの治療継続の意思がなかったこ
とに起因しており、明らかな副作用によるものではありません。これらの評価可
能な症例では新患(7例)と再来症例(16例)であり、他剤先行例では完全中止
後ウオッシュアウト期間を設けず、その直前と3~4か月後に生化学検査を施行
して、臨床効果を判定しました。当院ではインスリン抵抗性改善薬ではTZD(チア
ゾリジン)系剤であるアクトス(ピオグリタゾン)を頻用しており、特にそのアデポネ
クチン改善効果(2~3倍増加)に大いに期待しております。従って、先行症例では
アクトスあるいはDPP-Ⅳ阻害薬のネシーナ(アログリプチン)を単剤処方あるいは
併用している症例も少なからずあり、スムーズなリオベルへの切り替えが可能であ
った。詳細な結果は後日報告するが、優位な血糖改善効果および脂質プロファイル
の改善効果があることを確認している。体重増加も若干ばらつきがあるが、さほど
増えないようであります!!(ちなみにリオベルはアクトスとネシーナの配合剤です)