昨夜潰瘍性大腸炎の新治療である生物学的製剤インフリキシマブ(®レミケード)
について東邦大学医療センター佐倉病院の鈴木康夫教授の御講演がありました。
従来治療(特にステロイド療法)では初回には有効でもその後治療抵抗性や再燃が
多く、最終的には大腸切除を余儀なくされるケースが多かった。しかし、2年前から
レミケードが保険適応となり、その寛解率は70~80%と非常に高い有効性を示して
いるらしい。したがって、活動性(中程度以上)では早めに導入することで寛解導入
(大腸粘膜正常化)が容易に得られるとしている。他の免疫抑制剤(サイクロスポリン
・タクロリムス・アザチオプリンなど)より、先んじて導入した方が有効性が高く、安全
らしい。しかし、二次無効や易感染性(特にサイトメガロ)には注意が必要としている。
大変勉強になりました。ちなみに自民党の阿部総裁もこれで元気になったようあります!