ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

医療崩壊!市中病院倒産連鎖!!

2009年04月13日 18時42分12秒 | Weblog
 先日、仙台出向の折、義理の父である宇○先生より、仙台市中病院の倒産連鎖のお話を聞く機会を得た。それによると市立病院を始め、多くの病院が連鎖的倒産に追い込まれており、由々しい状態になっているらしい。この主たる原因は医師不足に起因するものではなく、むしろ慢性的な放漫経営にあると言うのである。結果、売り上げを上げるため、医師らは過剰労働を強いられ、やむなく集団退職するしかないとのことである。しかし、医療保険点数が押さえ込まれ、薬価差がほとんどなくなっている状況では利益を上げるのは至難の技であろう。どこの病院にいってもさほど状況に差はないと思っわれる。このままいくと仙台市の市中病院の半分は倒産するであろうとも言っておりました。まさに医療崩壊が急激に進行していることを感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

興和(株)社内講演会!!

2009年04月10日 16時34分40秒 | Weblog
 昨日、興和創薬株式会社の秋田全県のMR勉強会があり、講師として参加しました。主題は「メタボリック症候群における脂質異常症の治療戦略」であり、得にストロングスタチンの有効性と認容性について講演しました。現在使用されているストロングスタチンは3種類あり、得にリバロ(ピタバスタチン)は低用量で効果があり、他のストロングスタチンのリピトール(脂溶性)やクレストール(水溶性)に比較して副作用の頻度や重症例が極めて少ないのが特徴である。脂溶性でありながら肝臓でほとんど代謝(チトクロムP)されず、腎排泄も極めて少ない(<2%)。したがって、肝障害や腎障害(CKD)症例でも使用しやすいと考えられる。さらに抗動脈硬化やアデイポネクチン増加作用など多面的効果も有しており、DM合併症例でも併用しやすいと考えている。これらの慢性疾患ではやはりコンプライアンスが重要であり、継続投与のためには1日1回1錠が基本である。患者さんのみならず医者にも安心して使用できる薬が選択されるのは当然であろう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医療崩壊?依然大病院志向!!

2009年04月07日 17時49分39秒 | Weblog
 昨日10年来、高血圧・高脂質血症で当院治療中の患者さんが「大きい病院を紹介してください!」と言ってきたのである。実はこの患者さんは1~2年前からDM(糖尿病)が疑われたため、糖負荷試験(75gGTT)をしてもらうようお願いしていたが、個人的都合などでのびのびになっていた方である。案の定、検査の結果、DMパッターンと高インスリン血症を示したため、さっそくアクトス(15)1Tから開始したのであるが、2週間後の来院の際「家族で相談の上、心配なので大きい病院を紹介してほしい!」言ってきたのである。「糖尿病に関しては得に当院でも力を入れていますので、心配しないで3ヶ月は我慢して治療をしてみなせんか?」と進言したのであるが、頑固として紹介状と言い張るので、やむなく紹介状を書く破目になったのである。ホームドクターとしては何ともやり切れない感があります。(ちなみに現在大館市立総合病院は紹介状がないと受け入れて貰えない状態にあります。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする