泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

大宰府の 「縁結びの神様・竈門神社(かまど神社)と神々が宿る・宝満山(ほうまんざん)」

2015年12月18日 18時08分07秒 | 歴史

福岡県太宰府市にある「竈門神社(かまど神社)」は、大宰府政庁の北東に位置する神社で、宝満山(ほうまんざん)の山麓にあり玉依姫命を祭神とし、 相殿に神功皇后・応神天皇を祀っています。
「大宰府」(7世紀後半に九州の筑前国に設置された地方行政機関)が現在地に遷された際、 鬼門(東北)に位置する「宝満山」に鬼門除けとして建立されたといわれています。 

今回は、縁結びの神様として有名な「竈門神社(かまど神社)」と、神々が宿る「宝満山(ほうまんざん)」を紹介したいと思います。

学問の神様で知られる「太宰府天満宮」は有名ですが、その北東に位置する「宝満山(ほうまんざん)」と、「竈門神社(かまど神社)」は意外に知られていません。

神社は、1350年の歴史をもち、古来より「縁結び」「方除け」として信仰されています。主祭神の玉依姫命は魂(玉)と「魂」を引き寄せる(依)、引き合わせるというご神徳から、男女の縁をはじめ、友人、家族、仕事など幅広いご縁も含め、縁結びの神様として、女性やカップルたちに人気のある神社です。

境内には、「再会の木」と呼ばれている木があります。 神功皇后は朝鮮出兵のおり宝満山に登りサイカチの木を植えて 「凱旋ののち再開しよう」と言われました。 この木に向かって、好きな人と再会できる事を祈れば願いがかなうと言い伝えられています。
また、「愛敬の岩」と呼ばれている岩があります。 目を閉じで歩き、無事向こう側の石にたどり着く事が出来れば 恋が叶うと言われています。

竈門神社(かまど神社)は、神々が宿る「宝満山(ほうまんざん)」のふもとに祀られた神社です。「竈門神社(かまど神社)は別称宝満宮とも言い、県内に広く存在する宝満信仰の中心であり、地元では「宝満さま」として親しまれています。 「宝満山」(標高829,6mの)は、中世の山岳信仰で英彦山と同じように「宝満山」も修験道の道場となっていました。平安時代には唐に留学する最澄や円仁が渡航の安全を祈り、空海(弘法大師)も宝満山に登り修行をされたようです。

特に、最澄が入唐の安全を祈って参籠(さんろう)して以来、仏教が栄え多くの学問僧や山伏・僧兵などもいて、九州の天台宗の中心として栄えたようです。その後、戦乱の世となり次第に勢力が衰え、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で仏教的なものは徹底的に破壊され、山伏も山を追われました。今は、山中に僅かに残る遺跡が往時を物語っています。

現在「竈門神社(かまど神社)」は、「縁結びの神様」として女性やカップルたちに人気の神社で、この日も多くの方がお参りされていました。また、「宝満山」(標高829,6mの)は、地元の方がよく山登りをされています。

太宰府は、学問の神様で知られる「太宰府天満宮」が有名ですが、他にも、多くの素敵な場所がありますね!

                                   

 

 

 

 

 

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