奈良県明日香村石舞台古墳において、4月1日午後7時より劇団「時空」さんによる「大化の改新」の寸劇が上演されました。
今回は、飛鳥の劇団「時空」さんのルーツともいえる「大化の改新」の様子を紹介したいと思います。
あすか劇団「時空」さんは. 1999年9月旗揚げ公演されています。飛鳥の魅力を伝えたいと地域作りの 一環として村民によって立ち上げた劇団です。台本、衣装、大道具、小道具まで団員で 作り上げる手作り劇団です。 毎年、飛鳥時代の人物にスポットを当てた創作劇を上演されています。毎年、この寸劇を楽しみにしています。
今年も、「時空」さんのルーツともいえる「大化の改新」が上演されました。残念ながら今年は、桜がまだ咲かない夜桜公演でしたが、劇団の方が満開の彼岸桜を持ち込んで舞台にされました。寒い仲、約200名程のお客さんが熱心に観劇されていました。小役人の勝麻呂、小麻呂がコミカルに飛鳥時代へと誘う歴史創作劇です。
舞台は645年6月12日、飛鳥板蓋宮においての出来事です。当時は、豪族の蘇我氏は天皇家をしのぐほどの絶大な権力を持っていました。一方、天皇を中心とした中央集権国家の確立を目指す中大兄皇子は、蘇我氏の意のままに政治が行われるのを何とかしなければならないと思っていたのです。
中大兄皇子は、ある日蹴鞠の席で中富鎌足に出会います。同じ思いを持つ二人は南淵請安のところに出掛けて教えを請います。ところが、請安が蘇我入鹿に殺されてしまいます。
意を決した二人は入鹿を倒そうと立ち上がりました。いわいる、乙巳の変(大化の改新)です。今年は、桜がまだ咲かない寒い夜桜公演でしたが、「時空」さんの熱演に大拍手でした!