私が好きな「飛鳥での散策コース」シリーズも、いよいよ最終回となりました。
前回は、「飛鳥での散策コース(飛鳥宮跡から飛鳥京跡苑池)」(4)を紹介しました。
今回は、私が好きな「飛鳥での散策コース(高松塚周辺地区)」(最終回)を紹介したいと思います。
奈良県明日香村にある「国営飛鳥歴史公園」は、飛鳥の豊かな自然と文化的遺産の保護・活用を図る一環として、国土交通省によって整備された公園です。「高松塚周辺地区」、「石舞台地区」、「甘樫丘地区」、「祝戸地区」、「キトラ古墳周辺地区」の5地区からなり、それぞれの特色を生かした公園づくりが行われています。
今回は、「高松塚周辺地区」の散策コースを紹介したいと思います。
(高松塚周辺地区の散策コース)・・・約3キロのコースです
国営飛鳥歴史公園館ー平田城跡(中世の城)-高松塚古墳壁画館ー高松塚古墳ー高松塚古墳周辺古墳(3か所)ー中尾山古墳ー中尾山古墳周辺古墳(3か所)ー国営飛鳥歴史公園館
5地区の中では近鉄飛鳥駅から徒歩7分と最も近いことから、飛鳥の玄関口として、訪れた方々に飛鳥の史跡や施設の紹介を行う国営飛鳥歴史公園館が設けられています。また、公園内には、「高松塚・中尾山古墳」の2つの古墳があります。
今回紹介する「散策コース」は、「高松塚・中尾山古墳」の周辺にある名もない古墳巡りです。
いままでの散策コースとは違い、「奈良県遺跡地図(明日香村)」を見ながら探すという散策コースです。
〇「高松塚古墳」は、奈良県高市郡明日香村(国営飛鳥歴史公園内) に存在する古墳です。藤原京期(694年~710年)に築造された終末期古墳で、直径23m( 下段)及び18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳です。「飛鳥美人」に代表される極彩色の壁画は、国宝に指定されています。
〇「高松塚古墳」の南にある古墳(約10mの円墳?)
〇公園の南側にある休憩所から「高松塚古墳」へ行く通路沿いにある古墳(形態等は不明です)
〇宮内庁が指定している「文武天皇陵」の西側にある古墳(形態等は不明ですが、見た感じ円墳かな?)
〇「中尾山古墳」は、「高松塚古墳」から北200mのところにあります。小規模な古墳ですが、天皇陵独特の八角形墳となっています。現在では、「高松塚古墳」の南東約200mにある陵墓を宮内庁が「文武天皇陵」に指定していますが、ここを真の「文武天皇陵」とするのが研究者の定説です。
〇「中尾山古墳」の東側ある古墳で、とても立地の良い所に造られています。今回唯一名前がついている古墳(火振山古墳・約10mの円墳?)
〇「火振山古墳」から、北方面に行くと国営飛鳥歴史公園館へ行く道路沿いの両側ある古墳(形態等は不明です。現在、竹林になっていて古墳がどこにあるかよくわかりませんでした)
今回は、以前教えていただいた「奈良県遺跡地図(明日香村)」を見ながら探すという散策コースでした。「高松塚・中尾山古墳」の周辺に、定かではありませんが地図を見ながら探した名もない古墳がこんなにもあるとは思ってもいませんでした。
以前、歴史の研修会のおり明日香村には第3の壁画古墳があるかもしれないとの話がありました。ひょとして、今回のコースで見た古墳の中にあるかもしれないと思いながら歩くだけでも、とても楽しい散策コースだと思います。
今回、5回にわたって私が好きな「飛鳥での散策コース」を紹介しました。他にも、私が好きな散策コースがありますが、また別の機会に紹介したいと思います。
いつか飛鳥を訪れる機会がありましたら、私が好きな「飛鳥での散策コース」を参考にしていただいて、のんびりと歩いてみませんか!